2014年7月30日 (仮訳)ジャスミン(マツリカ)を宿主とするColletotrichum属菌 Wikee, S. et al., 2011. Colletotrichum species from Jasmine (Jasminum sambac). Fungal Diversity. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13225-010-0049-x [Accessed July 29, 2014]. 【R3-00951】2014/07/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベトナム・ホーチミン市でマツリカの葉と花に炭疽病をおこすColletotrichum属菌を調査し、9菌株を分離した。 既知種に該当しない菌株について複数遺伝子に基づく分子系統解析を行い、C. jasminigenumおよびC. jasmini-sambacの2種を新種記載した。 また、残りの1菌株が系統樹上で独自の位置をなし、分生子のサイズや形状でも近縁種とよく区別されたが、さらなる調査が必要とされた。 Vietnam, Cu Chi District, Trung An Ward (新種) Colletotrichum jasminigenum Wikee, K.D. Hyde, L. Cai and McKenzie 語源…ジャスミンに生じる 【よく似た種との区別】 Colletotrichum jasmini-sambac ベトナム、ホーチミン市に分布する マツリカを宿主とする 本種より分生子が短い 分生子が三日月形ではなく円筒形直線状 本種と培養性状が異なる 本種よりコロニーの生長が顕著に速い ACT+GPDH+ITS+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum curcumae 分生子が屈曲する ACT+GPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが顕著に小さい 本種より付着器のサイズが顕著に小さい 本種と異なり付着器の形状が非常に変異に富むという特徴を欠く ACT+GPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum truncatum ベトナム、ホーチミン市に分布する 分生子が屈曲する ACT+GPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが顕著に小さい 本種より付着器のサイズが顕著に小さい 本種と異なり付着器の形状が非常に変異に富むという特徴を欠く ACT+GPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vietnam, Cu Chi District, Trung An Ward (新種) Colletotrichum jasmini-sambac Wikee, K.D. Hyde, L. Cai and McKenzie 語源…マツリカ (Jasminum sambac) の 【よく似た種との区別】 Colletotrichum jasminigenum ベトナム、ホーチミン市に分布する マツリカを宿主とする 本種より分生子が長い 分生子が円筒形直線状ではなく三日月形 本種と培養性状が異なる 本種よりコロニーの生長が顕著に遅い ACT+GPDH+ITS+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum siamense ベトナム、ホーチミン市に分布する マツリカを宿主とする 分生子のサイズの範囲が重なる PDA培地でのコロニーが白色 PDA培地でのコロニーが綿毛状 ACT+GPDH+ITS+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマツリカだけでなく広範な宿主から知られる 本種より分生子の平均の長さが顕著に短い 本種よりコロニーの生長が顕著に遅い ACT+GPDH+ITS+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Colletotrichum siamense Prihastuti, L. Cai & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Colletotrichum jasmini-sambac ベトナム、ホーチミン市に分布する マツリカを宿主とする 分生子のサイズの範囲が重なる PDA培地でのコロニーが白色 PDA培地でのコロニーが綿毛状 ACT+GPDH+ITS+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり広範な宿主ではなくマツリカのみから知られる 本種より分生子の平均の長さが顕著に長い 本種よりコロニーの生長が顕著に速い ACT+GPDH+ITS+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Colletotrichum truncatum (Schwein.) Andrus & W.D. Moore 【よく似た種との区別】 Colletotrichum jasminigenum ベトナム、ホーチミン市に分布する 分生子が屈曲する ACT+GPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが顕著に大きい 本種より付着器のサイズが顕著に大きい 本種と異なり付着器の形状が非常に変異に富む ACT+GPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される ※この他、1種のColletotrichum属未記載種を掲載した。