2015年6月25日 (仮訳)早期新生児の気管内吸引液から分離された新種Coniochaeta polymorphaおよびLecythophora属菌のConiochaeta属への転属 Khan, Z. et al., 2013. Coniochaeta polymorpha, a new species from endotracheal aspirate of a preterm neonate, and transfer of Lecythophora species to Coniochaeta. Antonie van Leeuwenhoek. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-013-9943-z [Accessed June 25, 2015]. 【R3-01952】2015/06/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ クウェートにおいて早期新生児の気管内分泌液から分離されたアナモルフ菌を検討し、Coniochaeta polymorphaとして新種記載した。 本種は培養下で酵母様細胞および菌核様構造を多量に形成し、フィアライドがほぼ球形で、厚壁胞子を形成しないことなどで特徴づけられ、病原性は示されなかった。 また、1F=1Nの原則に伴い、Lecythophora属9種をConiochaeta属に移した。 Kuwait, Shuwaikh, Maternity Hospital (新種) Coniochaeta polymorpha Khan, Gené & Guarro 語源…多型の(分生子形成構造が異なることから) 【よく似た種との区別】 Coniochaeta discoidea コロニーが暗色 分生子の形状が類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヒトではなく通常土壌や植物残渣などから分離される 本種と異なりテレオモルフを有する 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なり菌核様構造を形成しない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coniochaeta decumbens 分生子の形状が類似している コロニーが暗色 nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヒトではなく通常土壌や植物残渣などから分離される 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なり菌核様構造を形成しない nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度はITS 94.7%、ACT 91.4%、TUB 86.2%) Coniochaeta savoryi nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子形成細胞の形態が異なる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される ITS領域の塩基配列が異なる(類似度94.5%) Coniochaeta hoffmannii 臨床において分離される コロニーが特にPDA、SDA培地で橙色~鮭肉色 nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なりコロニーが老成すると暗色化するという特徴を欠く 本種ほどアムホテリシンBに対する感受性を示さない nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coniochaeta mutabilis 臨床において分離される コロニーが老成すると暗色化する nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なり厚壁胞子を形成する 本種ほどアムホテリシンBに対する感受性を示さない nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coniochaeta velutina コロニーが暗色 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヒトではなく通常土壌や植物残渣などから分離される 本種と異なりテレオモルフを有する 本種と分生子形成細胞の形態が異なる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Coniochaeta canina (DA Sutton, Gené & Cano) D.A. Sutton, Gené & Cano 旧名:Lecythophora canina DA Sutton, Gené & Cano (新組み合わせ) Coniochaeta cateniformis (H. Perdomo, D. García, Gené, Cano & Guarro) Gené & Guarro 旧名:Lecythophora cateniformis H. Perdomo, Görke & Begerow (基礎異名はMargarinomyces decumbens J.F.H. Beyma), (新組み合わせ) Coniochaeta decumbens (J.F.H. Beyma) Khan, Gené & Guarro 旧名:Lecythophora decumbens (J.F.H. Beyma) E. Weber, Görke & Begerow (基礎異名はMargarinomyces decumbens J.F.H. Beyma) 【よく似た種との区別】 Coniochaeta polymorpha 分生子の形状が類似している コロニーが暗色 nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり土壌や植物残渣などではなくヒトのみから知られている 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なり菌核様構造を形成する nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度はITS 94.7%、ACT 91.4%、TUB 86.2%) (新組み合わせ) Coniochaeta fasciculata (J.F.H. Beyma) Khan, Gené & Guarro 旧名:Lecythophora fasciculata (J.F.H. Beyma) E. Weber, Görke & Begerow (基礎異名はMargarinomyces fasciculatus J.F.H. Beyma) (新組み合わせ) Coniochaeta hoffmannii (J.F.H. Beyma) Khan, Gené & Guarro 旧名:Lecythophora hoffmannii (J.F.H. Beyma) W. Gams & McGinnis (基礎異名はMargarinomyces hoffmannii J.F.H. Beyma) 【よく似た種との区別】 Coniochaeta polymorpha 臨床において分離される コロニーが特にPDA、SDA培地で橙色~鮭肉色 nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なりコロニーが老成すると暗色化する 本種よりアムホテリシンBに対する感受性が高い nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Coniochaeta lignicola (Nannfeldt) Khan, Gené & Guarro 旧名:Lecythophora lignicola Nannf. (新組み合わせ) Coniochaeta luteorubra (H. Perdomo, D. García, Gené, Cano & Guarro) Gené & Guarro 旧名:Lecythophora luteorubra H. Perdomo, D. García, Gené, Cano & Guarro (新組み合わせ) Coniochaeta luteoviridis (J.F.H. Beyma) Khan, Gené & Guarro 旧名:Lecythophora luteoviridis (J.F.H. Beyma) E. Weber, Görke & Begerow (基礎異名はMargarinomyces luteoviridis J.F.H. Beyma (新組み合わせ) Coniochaeta mutabilis (J.F.H. Beyma) Khan, Gené & Guarro 旧名:Lecythophora mutabilis (J.F.H. Beyma) W. Gams & McGinnis (基礎異名はMargarinomyces mutabilis J.F.H. Beyma) 【よく似た種との区別】 Coniochaeta polymorpha 臨床において分離される コロニーが老成すると暗色化する nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種よりアムホテリシンBに対する感受性が高い nrLSUおよびnrLSU+ITS+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される