2016年6月24日 （仮訳）横断山脈産地衣類相の研究 (5)：新種Anzia rhabdorhiza Liang, M-M. et al., 2012. Contributions to the lichen flora of the Hengduan Mountains, China (5). Anzia rhabdorhiza (Parmeliaceae), a new species. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-115.3.382 [Accessed June 23, 2016]. 【R3-03045】2016/06/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国雲南省および四川省の横断山脈に産した葉状地衣の一種を検討し、Anzia rhabdorhizaとして新種記載した。 本種は複数種のツツジ属樹木の枝に発生したほか、トウヒ属、モミ属、ヤナギ属樹木などの樹皮にも発生した。 本種は仮根が長くて太く、髄層中央部に類軟骨質の帯を有し、地衣成分としてアトラノリンおよびジバリカト酸を含むことなどで特徴づけられた。 中国雲南省麗江市玉龍県九河郷老君山 （新種） Anzia rhabdorhiza Li S. Wang & M. M. Liang 語源…棒状の根の（仮根の形態から） 【よく似た種との区別】 Anzia physoidea 仮根が”spongiostratum”に包まれる 本種と異なり髄層中央部に類軟骨質の帯を有するという特徴を欠く 本種と異なり中国ではなくヒマラヤ東部などに分布する 本種と異なり地衣体下面の縁部にかけて明瞭にトメンタを欠く領域を有するという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸を欠く Anzia dictyorhiza 髄層中央部に類軟骨質の帯を有する 仮根が”spongiostratum”に包まれる 本種と異なり中国ではなく南米などに分布する 本種と異なり粉芽を有する Anzia lopezii 髄層中央部に類軟骨質の帯を有する 仮根が”spongiostratum”に包まれる 本種と異なり中国ではなく南米などに分布する 本種と異なり粉芽を有する Anzia masonii 髄層中央部に類軟骨質の帯を有する 仮根が”spongiostratum”に包まれる 本種と異なり中国ではなく南米などに分布する 本種と異なり裂芽を有する Anzia parasitica 形態的に類似している（混同のおそれがある） 栄養生殖の散布体を欠く 髄層に類軟骨質の軸を有する 地衣成分としてジバリカト酸を含む 本種と異なり中国ではなく南米など新熱帯に分布する 本種と異なり仮根が”spongiostratum”に包まれるという特徴を欠く Anzia centrifuga 形態的に類似している（混同のおそれがある） 栄養生殖の散布体を欠く 髄層に類軟骨質の軸を有する 地衣成分としてジバリカト酸を含む 本種と異なり中国ではなくマデイラ諸島などに分布する 本種と異なり裂片の先端に粉霜を有する 本種と異なり仮根が疎らである 本種と異なり仮根が先端付近で若干分枝する 本種と異なり仮根が”spongiostratum”に包まれるという特徴を欠く