(仮訳)パキスタン産の新種、Coprinellus ovatus
Kamran, M. & Jabeen, S. 2020. Coprinellus ovatus sp. nov. from Pakistan. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2020/00000135/00000002/art00010 [Accessed December 12, 2023] 【R3-11238】2023/12/12投稿

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3行まとめ

パキスタン、イスラマバードで採集された菌を検討し、Coprinellus ovatusとして新種記載した。
本種は傘が卵状で柄が叢生し、担子胞子が正面視で僧帽形または三角形~楕円形、縁シスチジアが小嚢形で結晶を伴うことなどで特徴づけられた。
本種はITS領域に基づく分子系統解析でもMicacei節クレードにおいて独自の系統を形成した。
Pakistan, Islamabad

(新種)

Coprinellus ovatus M. Kamran & S. Jabeen
語源…卵形の(傘の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coprinellus campanulatus
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が淡橙黄色~暗い帯黄褐色
本種と異なり傘が卵形ではなく鐘形
本種と異なり小襞を欠くのではなく有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり傘表皮が緩く配列した短細胞被である
本種と異なり傘シスチジアが球形~類球形である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinellus truncorum(キララタケモドキ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくハンガリー、スウェーデンなどに分布する
本種と異なり小襞を欠くのではなく有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinellus micaceus(キララタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくハンガリーなどに分布する
本種と異なり襞の間隔が密である
本種と異なり襞が離生~上生する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が涙形~類僧帽形/僧帽形で基部にかけて円錐形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinellus disseminatisimilis
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が卵形ではなく放物線形~中高鐘形
本種と異なり傘表面が粉状
本種と異なり襞が湾生~やや垂生
本種と異なり小襞を欠くのではなく有する
本種と異なり担子胞子が楕円形~倒卵状/円筒形
本種より縁シスチジアのサイズがずっと大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~小嚢形
本種と異なり傘表皮が緩く配列した真の子実層状被である
本種と異なり傘シスチジアがいくぶん小嚢形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinellus pakistanicus
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が卵形ではなく凸形~扁平
本種と異なり小襞を有する
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり傘シスチジアが瓶形/円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinellus tenuis
パキスタンに分布する
担子胞子の形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が凸形~扁平
本種と異なり小襞を有する
本種と異なり襞が湾生~やや垂生
本種と異なり柄が上下同大の円筒形である
本種と異なり傘シスチジアが瓶形/円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される