(仮訳)カナダ亜寒帯林産のアンモニア菌の新種、Coprinopsis neophlyctidospora
Raut, JK. et al., 2011. Coprinopsis neophlyctidospora sp. nov.,a new ammonia fungus from boreal forests in Canada. Mycotaxon. …. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00026 [Accessed April 26, 2015].
【R3-01772】2015/04/27投稿

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3行まとめ

カナダ、アルバータ州の亜寒帯林で採集された菌を検討し、Coprinopsis neophlyctidosporaとして新種記載した。
本種はロッジポールパイン林およびアスペン林において尿素施与土壌から発生し、アンモニア菌であることが示唆された。
本種は形態的に区別が困難なC. phlyctidospora種複合体の種とは形態、分子系統、交配試験の結果などで区別された。
Canada, Alberta, Nojack

(新種)

Coprinopsis neophlyctidospora Raut, Fukiharu & A. Suzuki
語源…新しいCoprinopsis phlyctidospora(”neo-“は新世界産であることを表す)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coprinopsis phlyctidospora(ザラミノヒトヨタケ)
伝統的分類でのAlachuani亜節に含まれる
肉眼的に区別が困難なほど類似している
担子胞子に疣状装飾を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種ほど担子胞子の疣状装飾が扁平でない(走査型電子顕微鏡)
本種との交配試験でクランプ形成を認めない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis echinospora(ザラミノヒトヨタケモドキ)
伝統的分類でのAlachuani亜節に含まれる
肉眼的に区別が困難なほど類似している
担子胞子に疣状装飾を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子が卵形~楕円形ではなく扁桃形
本種と異なり傘の被膜に2型の菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis rugosobispora
伝統的分類でのAlachuani亜節に含まれる
肉眼的に区別が困難なほど類似している
担子胞子に疣状装飾を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis austrophlyctidospora
伝統的分類でのAlachuani亜節に含まれる
肉眼的に区別が困難なほど類似している
担子胞子に疣状装飾を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種ほど担子胞子が細長くない
本種ほど担子胞子の疣状装飾が扁平でない(走査型電子顕微鏡)
本種との交配試験でクランプ形成を認めない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される