2019年2月28日 （仮訳）ブラジル産の糞生ハラタケ目菌類 Melo, RFR. et al., 2016. Coprophilous Agaricales (Agaricomycetes, Basidiomycota) from Brazil. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.266.1.1 [Accessed February 28, 2019] 【R3-05993】2019/2/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ブラジル、ペルナンブーコ州から糞生ハラタケ目菌類12種を報告した。 そのうちBolbitius demangeiなど8種をブラジル新産種として報告した。 ブラジルにおいて糞に発生したハラタケ目菌類全種の検索表を掲載した。 （ブラジル新産種） Bolbitius demangei (Quél.) Sacc. & D. Sacc. トキイロオキナタケ 【よく似た種との区別】 Bolbitius coprophilus（オキナタケ） 傘が帯赤褐色～褐色 傘が平らに広がる 本種より子実体のサイズが大きい 本種より襞が成熟時明色 本種より柄の最大長が長い Conocybe siliginea ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化しない 胞子紋が褐色 担子器の長さが一様 本種と異なり天然ではなく培養下の糞に発生する 本種より傘の直径が小さい （ブラジル新産種） Conocybe siliginea (Fr.) Kühner 【よく似た種との区別】 Conocybe rickenii 本種より傘のサイズが大きい 本種より傘が暗色 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい Bolbitius demangei（トキイロオキナタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化しない 胞子紋が褐色 担子器の長さが一様 本種と異なり培養下ではなく天然の糞に発生する 本種より傘の直径が大きい （ブラジル新産種） Coprinellus angulatus (Peck) Redhead, Vilgalys & Moncalvo ヤケノヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinellus marculentus（カクミノヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 本種と異なり傘表面が剛毛状ではなく小剛毛状 本種と異なり担子胞子が六角形ではなく正面視で僧帽形 本種と異なり剛毛が尖るのではなく僅かに頭状 （ブラジル新産種） Coprinellus marculentus (Britzelm.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo カクミノヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinellus angulatus（ヤケノヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 本種と異なり傘表面が小剛毛状ではなく剛毛状 本種と異なり担子胞子が正面視で僧帽形ではなく六角形 本種と異なり剛毛が僅かに頭状ではなく尖る Coprinopsis cothurnata（イロガワリヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 担子胞子が六角形 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘表面に成熟時被膜を有する 本種と異なり傘表面に小剛毛を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり被膜の名残が類球形の細胞および散在する明瞭な結晶からなる （その他掲載種） Coprinopsis cinerea (Schaeff.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo ウシグソヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis vermiculifer ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 傘表面に成熟時被膜を伴う 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に菌糸状の要素からなる 被膜の末端細胞が厚壁 本種と異なり被膜の菌糸が隔壁部分で狭窄しソーセージ形になるという特徴を欠く Coprinopsis pseudoradiata ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 傘表面に成熟時被膜を伴う 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に菌糸状の要素からなる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より被膜の末端細胞が薄壁 （ブラジル新産種） Coprinopsis cothurnata (Godey) Redhead, Vilgalys & Moncalvo イロガワリヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis nivea（コナヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘表面に成熟時被膜を伴う 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に球形の細胞からなる 被膜細胞表面が平滑 被膜に小型の結晶が散在する 本種と担子胞子の形状が異なる 本種と異なり側シスチジアを有する Coprinellus marculentus（カクミノヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 担子胞子が六角形 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘表面に成熟時被膜を欠く 本種と異なり傘表面に小剛毛を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり被膜の名残が類球形の細胞および散在する明瞭な結晶からなるという特徴を欠く Coprinus patouillardii（クズヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘表面に成熟時被膜を伴う 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が球形の細胞からなる 被膜細胞の表面が平滑 被膜に小型の結晶を含む 本種と異なり担子胞子が六角形ではなくほぼ五角形で正面視が心形 （ブラジル新産種） Coprinopsis pseudoradiata (Kühner & Joss. ex Watling) Redhead, Vilgalys & Moncalvo 【よく似た種との区別】 Coprinopsis cinerea（ウシグソヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 傘表面に成熟時被膜を伴う 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に菌糸状の要素からなる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より被膜の末端細胞が厚壁 Coprinopsis radiata（ネナガノヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 形態的に類似している（容易に混同されうる） 肉眼的形態が類似している 傘表面に成熟時被膜を伴う 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に菌糸状の要素からなる 被膜の末端細胞が分化しない 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい （その他掲載種） Coprinopsis stercorea (Fr.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo トフンヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinus foetidellus ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 傘表面に成熟時被膜を伴う 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に球形の細胞からなる 被膜細胞表面に数個の結晶状突起を有する 本種と異なり傘表面が綿毛状 本種と異なり子実体に強い麻薬様の臭いがある 本種より担子胞子のサイズが大きい （ブラジル新産種） Coprinopsis vermiculifer (Joss. ex Dennis) Redhead, Vilgalys & Moncalvo 【よく似た種との区別】 Coprinopsis cinerea（ウシグソヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 傘表面に成熟時被膜を伴う 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に菌糸状の要素からなる 被膜の末端細胞が厚壁 本種と異なり被膜の菌糸が隔壁部分で狭窄しソーセージ形になる （ブラジル新産種） Coprinus foetidellus P.D. Orton 【よく似た種との区別】 Coprinopsis stercorea（トフンヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化する 傘表面に成熟時被膜を伴う 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が主に球形の細胞からなる 被膜細胞表面に数個の結晶状突起を有する 本種と異なり傘表面が綿毛状でない 本種と異なり子実体に強い麻薬様の臭いを欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい （その他掲載種） Coprinus patouillardii Quél. クズヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis cothurnata（イロガワリヒトヨタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘表面に成熟時被膜を伴う 傘が液化する 担子器の長さが部位によって一様でない 被膜が球形の細胞からなる 被膜細胞の表面が平滑 被膜に小型の結晶を含む 本種と異なり担子胞子がほぼ五角形で正面視が心形ではなく六角形 Coprinopsis cordispora（グンバイクズヒトヨタケ） 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが類球形～楕円形ではなく瓶形 （その他掲載種） Panaeolus antillarum (Fr.) Dennis ツヤマグソタケ 【よく似た種との区別】 Panaeolus semiovatus（ジンガサタケ） 本種ほど傘が半球形でない 本種と異なりつばを有する 本種と側シスチジアの形状が異なる Panaeolus papilionaceus（ワライタケ） ブラジルに分布する 糞生菌である 傘が液化しない 襞が白色で黒色の点状 襞が上生する 肉が類白色 胞子紋が黒色 担子器の長さが一様 本種と異なり傘が類白色～淡クリーム色ではなく帯褐色～帯桃褐色 本種と異なり傘が開くと円錐形～半球形ではなく凸形～鐘形 本種と異なり傘縁部が裂けるのではなく内側に巻く