2017年8月18日 (仮訳)カタルーニャ産の半地下生菌の新種、Cortinarius mahiquesii Vila, J. et al., 2008. Cortinarius mahiquesii, a new subhypogeous species from Catalonia (Iberian Peninsula). Persoonia. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2846133/ [Accessed August 17, 2017]. 【R3-04309】2017/08/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペイン、カタルーニャ州で採集された半地下生菌の一種を検討し、Cortinarius mahiquesiiとして新種記載した。 本種はCistus monspeliensisの周囲の酸性土壌に発生していた。 本種はC. dionysaeなどに近縁であり、半地下生であること、穀粉臭を有すること、担子胞子のサイズなどが異なっていた。 Spain, Catalonia, Perafita, el Port de la Selva (Girona) (新種) Cortinarius mahiquesii Vila, A. Ortega & Suárez-Santiago 語源…Rafael Mahiques Santandreu氏に献名 【よく似た種との区別】 Cortinarius dionysae f. olivaceus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(遺伝的距離2.2%) Cortinarius dionysae イベリア半島に分布する 珪質土壌に発生することがある 子実体に穀粉臭がある 担子胞子が扁桃形~レモン形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランス、イタリア、ドイツ、北欧、スイス、北アフリカなどにおける分布が知られている 本種と異なりゴジアオイ属群集ではなく広葉樹林と針葉樹林の両方における発生が知られている 本種と異なり酸性土壌ではなく石灰質土壌における発生が知られている 本種と異なり子実体が半地下生でない 本種と異なり傘が幼時青色を帯び、その後灰オリーブ色を帯びるという特徴を欠く 本種と異なり襞が幼時青色を帯びるという特徴を欠く 本種と異なり柄が幼時青色を帯びるという特徴を欠く 本種と異なり肉が幼時青色を稀に帯びるという特徴を欠く 本種と異なり傘表皮が高度にゲル化するという特徴を欠く 本種と異なり傘上表皮が毛状被になる傾向を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(遺伝的距離4%) Cortinarius anserinus スペインに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりゴジアオイ属群集ではなく広葉樹林に発生する 本種と異なり子実体が半地下生ではなく地上生である 本種と子実体の形態が異なる 本種と異なり傘の皮に苦味がある 本種と異なり子実体に穀粉臭ではなく快い甘い臭いがある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(遺伝的距離5.6%) Cortinarius viridocoeruleus スペインに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりゴジアオイ属群集ではなくコナラ属森林に発生する 本種と異なり子実体が半地下生ではなく地上生である 本種と子実体の形態が異なる 本種と異なり子実体に穀粉臭を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(遺伝的距離5.4%) Cortinarius viridocoeruleus var. camptoros 本種と異なりゴジアオイ属群集ではなく針葉樹林に発生する 本種と異なり子実体が半地下生ではなく地上生である 本種と異なり子実体に穀粉臭を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい