(仮訳)メキシコ湾岸諸州産の新種、Cortinarius watsoneae
Lewis, DP. et al. 2023. Cortinarius watsoneae, a new species of Agaricomycetes (Cortinariaceae) from the Gulf States. Journal of the Botanical Research Institute of Texas 17(1): 259–264. Available at: https://journals.brit.org/jbrit/article/view/1294 [Accessed August 27, 2023] 【R3-10915】2023/8/27投稿

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3行まとめ

米国テキサス州、ミシシッピ州、およびフロリダ州の混交林で採集された菌を検討し、Cortinarius watsoneaeとして新種記載した。
本種は襞が幼時帯灰紫色~淡紫色で担子胞子が比較的大型であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではMyxacium節クレードに含まれ、近縁種とは形態的に区別された。
United States, Texas, Tyler Co., Hyatt Lake, Watson Rare Native Plant Preserve

(新種)

Cortinarius watsoneae Lewis, Ammirati, Liimat., Niskanen, Ovrebo, Justice, & Kaminsky
語源…故Geraldine Ellis Watson氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius mucosus
同じマツ属樹木と関係を持つ
子実体の外観が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくドイツなどに分布する
本種と異なり襞が帯紫色でない
本種と異なり柄が帯紫色でない
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius collinitus(ツバアブラシメジ)
米国に分布する
同じマツ科樹木と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より北方に分布する
本種と異なりマツ属ではなくトウヒ属樹木などと関係を持つ
本種と異なり襞が幼時帯灰白色
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius matae
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より米国ではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なりマツ属ではなくコナラ属樹木と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius hallingii
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より米国ではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なりマツ属ではなくコナラ属樹木と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される