(仮訳)日本においてブナに寄生する子嚢菌の新属、Crassiperidium
Matsumura, M. et al., 2018. Crassiperidium (Pleosporales, Dothideomycetes), a new ascomycetous genus parasitic on Fagus crenata in Japan. Mycosphere. Available at: https://doi.org/10.5943/mycosphere/9/6/13 [Accessed December 29, 2018] 【R3-05807】2018/12/29投稿

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3行まとめ

日本においてブナに生じた2種の菌を検討し、新属新種Crassiperidium octosporumおよびC. quadrisporumとして記載した。
本種は子嚢果が扁球形で子嚢が棍棒形、子嚢胞子が無色広紡錘形、分生子殻を形成し、分生子が無色円筒形多隔壁であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析で、本属がプレオスポラ目シクロチリエラ科に近縁であることを示したが、科レベルの系統的位置は明らかにならなかった。
岩手県早池峰山付近

(新種)

Crassiperidium octosporum M. Matsum. & Kaz. Tanaka
語源…(属名)厚い殻壁/(種小名)8胞子性の
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【よく似た種との区別】
Crassiperidium quadrisporum
日本に分布する
同じブナを宿主とする
nrSSU+LSU+RPB2、ITS、TEF1、RPB2、ITS+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性
本種より分生子のサイズが小さい
nrSSU+LSU+RPB2、ITS、TEF1、RPB2、ITS+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
青森県西目屋村弘前大学農学生命科学部附属白神自然環境研究センター

(新種)

Crassiperidium quadrisporum M. Matsum. & Kaz. Tanaka
語源…4胞子性の
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【よく似た種との区別】
Crassiperidium octosporum
日本に分布する
同じブナを宿主とする
nrSSU+LSU+RPB2、ITS、TEF1、RPB2、ITS+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく8胞子性
本種より分生子のサイズが大きい
nrSSU+LSU+RPB2、ITS、TEF1、RPB2、ITS+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される