(仮訳)ヨーロッパにおけるシデ類の衰退に関連する新種Cryphonectria carpinicola
Cornejo, C. et al., 2021. Cryphonectria carpinicola sp. nov. Associated with hornbeam decline in Europe. Fungal Biology. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614620301823 [Accessed September 18, 2021] 【R3-08791】2021/9/18投稿

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3行まとめ

オーストリア、スイス、およびジョージアにおいてシデの木から分離された菌を検討し、Cryphonectria carpinicolaとして新種記載した。
本種はCarpinus betulusCarpinus属の一種に見出され、本属菌の多くがクリ属およびコナラ属を宿主とするのとは異なっていた。
接種試験では本種は宿主の枯死を引き起こさず、二次的な病原菌として作用することが示唆された。
Switzerland, Basel, Cemetery Wolfgottesacker

(新種)

Cryphonectria carpinicola D. Rigling, T. Cech, Cornejo & L. Beenken
語源…クマシデ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryphonectria radicalis
スイスに分布する
形態的に非常に類似している(この種に同定されてきた可能性がある)
PDA培地でのコロニーが扁平
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカバノキ科植物を宿主とするという特徴を欠く
本種と異なりコロニーが暗条件下で紫色
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される