2014年2月6日 （仮訳）日本の動物園で飼育されているクイーンズランドコアラの鼻腔スメアの微生物叢から見出された新種の酵母Cryptococcus lacticolorおよびRhodotorula oligophaga Satoh, K., et al., 2013. Cryptococcus lacticolor sp. nov. and Rhodotorula oligophaga sp. nov., novel yeasts isolated from the nasal smear microbiota of Queensland koalas kept in Japanese. Antonie van Leeuwenhoek…. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-013-9928-y [Accessed November 10, 2013]. 【R3-00364】2014/02/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ クイーンズランドコアラの鼻腔および生息環境から515菌株の酵母を分離し、種ごとの分離頻度を調べたところ、Cryptococcus neoformansの頻度が最も高かった。 また、D1/D2領域に基づく分子系統解析により、うち7菌株が2種の未記載種に相当することが明らかになった。 分子系統解析と資化試験などの結果を総合し、それらをCryptococcus lacticolorおよびRhodotorula oligophagaとして新種記載した。 埼玉県東松山市埼玉県こども動物自然公園 （新種） Cryptococcus lacticolor Satoh and Makimura 語源…乳色の 【よく似た種との区別】 Cryptococcus allantoinivorans D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tremella nivalis D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（配列類似度約88-91%） ITS1+2の塩基配列で明瞭に区別できる（類似度75.6%） 神奈川県横浜市金沢区横浜市立金沢動物園 （新種） Rhodotorula oligophaga Satoh and Makimura 語源…少食の（炭素源の資化能が限られていることから） 【よく似た種との区別】 Rhodotorula benthica 本種と異なりラフィノース、メリビオース、ガラクトース、ラクトース、セロビオース、L-ソルボース、L-ラムノース、D-アラビノース、グリセロール、ミオイノシトール、D-グルコン酸、サッカリン酸を資化できる 本種と異なりD-マンニトール、D-グルシトール、DL-乳酸を資化できない D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（配列類似度97.7%） ITS1+2の塩基配列で明瞭に区別できる（類似度95.8%） Rhodotorula calyptogenae D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（配列類似度97.5%） ITS1+2の塩基配列で明瞭に区別できる（類似度96.4%） Rhodotorula minuta 本種と異なりラクトース、サリシン、L-ソルボース、D-アラビノース、グリセロール、D-グルコン酸、ベラトルム酸、没食子酸、サッカリン酸を資化できる 本種と異なりイヌリン、マルトース、メチル-α-D-グルコシド、水溶性デンプン、ガラクシトールを資化できない D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（配列類似度96.5-97.0%） ITS1+2の塩基配列で明瞭に区別できる（類似度94.5-94.7%）