(仮訳)野生のウサギの糞から分離された担子菌酵母の新種、Cryptococcus mujuensisおよびCryptococcus cuniculi
Shin, K-S. et al. 2006. Cryptococcus mujuensis sp. nov. and Cryptococcus cuniculi sp. nov., basidiomycetous yeasts isolated from wild rabbit faeces. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/pubmed/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.64353-0 [Accessed January 4, 2020] 【R3-06922】2020/1/4投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

韓国においてウサギの糞から分離された担子菌酵母2種を検討し、それぞれCryptococcus mujuensisC. cuniculiとして新種記載した。
両種は有性世代と射出分生子を欠き、細胞加水分解物にキシロースが含まれ、主要なユビキノンがQ-10であることなどで特徴づけられた。
前者はBulleromycesクレード、後者はMesentericaクレードにそれぞれ含まれた。
韓国全羅北道茂朱郡

(新種)

Cryptococcus mujuensis K.S. Shin & Y.H. Park
語源…茂朱産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptococcus cellulolyticus
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエリトリトールを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
本種と異なり30°Cでの生育が非常に弱いという特徴を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bullera pseudoalba
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルカル酸を資化可能
本種と異なりエリトリトールを資化不能
本種と異なりデンプン様物質を産生不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
本種と異なり30°Cでの生育が非常に弱いという特徴を欠く
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
韓国全羅北道茂朱郡

(新種)

Cryptococcus cuniculi K.S. Shin & Y.H. Park
語源…ウサギの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptococcus heveanensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメチル-α-D-グルコシド、ラフィノース、イヌリン、エリトリトール、DL-乳酸、キナ酸を資化可能
本種と異なりグリセロール、D-トリプトファンを資化不能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
本種と異なり30°Cで生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bullera dendrophila
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメチル-α-D-グルコシド、DL-乳酸を資化可能
本種と異なりL-ソルボース、カダベリン、D-トリプトファンを資化不能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり10%塩化ナトリウム添加培地で生育不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される