(仮訳)日本においてDirinaria applanataに発生したネクトリオイド地衣生菌の新種、Cylindromonium dirinariae
Ohmaki, A. et al. 2023. Cylindromonium dirinariae sp. nov. (Ascomycota, Hypocreales), a new nectrioid lichenicolous species on Dirinaria applanata in Japan. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://doi.org/10.3114/fuse.2023.11.01 [Accessed August 9, 2023] 【R3-10861】2023/8/9投稿

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3行まとめ

茨城県でケヤキの樹皮のDirinaria applanataに発生した地衣生菌の一種を検討し、Cylindromonium dirinariaeとして新種記載した。
Cylindromonium属の日本からの報告および有性世代の報告は初であり、実験室環境下で宿主に接種しても子嚢殻を形成した。
本種は分子系統解析でC. lichenicolaと姉妹群を形成したが、フィアライドや分生子のサイズが有意に異なっていた。
茨城県つくば市天王台 筑波大学

(新種)

Cylindromonium dirinariae Ohmaki & Okane
語源…Dirinaria属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cylindromonium lichenicola
菌糸の幅の範囲が重なる
ITS+nrLSU+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくドイツ、オランダなどに分布する
本種と異なり多様な菌や樹皮から知られている
本種と異なり接種試験でDirinaria applanataに子嚢殻を形成しない
本種よりフィアライドのサイズが有意に大きい
本種より分生子が有意に長い
ITS+nrLSU+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される