2023年8月26日 （仮訳）リパーゼ産生性酵母の新種、Debaryomyces apisの記載およびリパーゼ産生微生物スクリーニングのためのpH指示薬に基づく手法の改良 Kumari, A. et al. 2023. Description of lipase producing novel yeast species Debaryomyces apis f.a., sp. nov. and a modified pH indicator dye-based method for the screening of lipase producing microorganisms. Scientific Reports. Available at: https://www.nature.com/articles/s41598-023-38241-3 [Accessed August 26, 2023] 【R3-10912】2023/8/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州においてミツバチの腸内から分離された酵母の一種を検討し、Debaryomyces apisとして新種記載した。 本種は近縁種とは分子系統解析のほか、炭素源や窒素源の発酵・資化能、37°Cや50%グルコース添加培地での生育、ビタミン要求性などが異なっていた。 また、pH指示薬のクレゾールレッドとブロモチモールブルーを用いたリパーゼ産生微生物のスクリーニング法を開発し、従来法より優れていることを示した。 Churdhar, Himachal Pradesh, India （新種） Debaryomyces apis 語源…ミツバチ科の 【よく似た種との区別】 Debaryomyces singareniensis 37°Cで生育不能 50%グルコース添加培地で生育不能 DBB試験陰性 D1/D2+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマルトース、スクロース、D-トレハロースを発酵不能 本種と異なりD-キシロース、L-アラビノース、D-アラビノース、マルトース、D-セロビオース、メレジトース、サリシン、スクロース、α-α-トレハロースを資化不能 D1/D2+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Debaryomyces etchellsii 37°Cで生育不能 DBB試験陰性 D1/D2+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガラクトース、スクロース、D-トレハロースを発酵不能 本種と異なりD-アラビノース、エリトリトールを資化不能 本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能 本種と異なりビタミン要求性を有する D1/D2+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Debaryomyces mycophilus DBB試験陰性 50%グルコース添加培地で生育不能 D1/D2+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりグルコース、ガラクトース、マルトース、スクロース、D-トレハロースを発酵不能 本種と異なりD-リボース、D-アラビノース、マルトース、D-セロビオース、メレジトース、サリシン、スクロース、グリセロール、L-ソルボース、エリトリトール、D-グルコサミン、リシンを資化不能 本種と異なり37°Cで生育可能 本種と異なりビタミン要求性を有する D1/D2+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される