(仮訳)哺乳類に感染するLagenidium属卵菌3新種の記載
Mendoza, L. et al., 2016. Description of three novel Lagenidium (Oomycota) species causing infection in mammals. Revista Iberoamericana de Micología. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1130140615000789 [Accessed October 12, 2016].
【R3-03376】2016/10/12投稿

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3行まとめ

ネコ、イヌ、およびヒトにラゲニジウム症を引き起こした卵菌を対象に分子系統解析を実施し、4クレードを認めた。
そのうち3クレードをそれぞれLagenidium ajelloiL. albertoiL. vilelaeとして新種記載した。
これら3種はいずれも培養下で遊走子嚢、遊走子、シストを形成したが、造卵器を形成しなかった。
Alabama, USA

(新種)

Lagenidium ajelloi Newton, Vilela, Taylor, Walker, Mendoza
語源…Libero Ajello博士に献名
※2016年10月12日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Lagenidium albertoi
宿主の眼に感染を起こす
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子嚢の”exit tube”の形態が非常に類似している
遊走子のサイズの範囲が重なる
遊走子の形状が類似している
シスト化した遊走子のサイズの範囲が重なる
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌではなくヒトから分離される
本種と異なり遊走子嚢が球形~卵形ではなく球形
本種より菌糸の幅が広い
本種より25°Cでの生長が速い
本種より37°Cでの生長が速い
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lagenidium vilelae
米国に分布する
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子のサイズの範囲が重なる
シスト化した遊走子のサイズの範囲が重なる
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌではなくネコから分離される
本種と異なり遊走子嚢が球形~卵形ではなく球形
本種より菌糸の幅が広い
本種より25°Cでの生長が速い
本種より37°Cでの生長が速い
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand

(新種)

Lagenidium albertoi Chindamporn, Vilela, Taylor, Walker, Mendoza
語源…著者の親類に献名
※タイ人から分離されているが論文中の記述ではタイプロカリティは不明。外部資料よりタイとした。
※2016年10月12日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Lagenidium ajelloi
宿主の眼に感染を起こす
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子嚢の”exit tube”の形態が非常に類似している
遊走子のサイズの範囲が重なる
遊走子の形状が類似している
シスト化した遊走子のサイズの範囲が重なる
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトではなくイヌから分離される
本種と異なり遊走子嚢が球形ではなく球形~卵形
本種より菌糸の幅が狭い
本種より25°Cでの生長が遅い
本種より37°Cでの生長が遅い
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lagenidium vilelae
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子嚢が球形
遊走子の発達様式が同一
遊走子のサイズの範囲が重なる
遊走子の形状が類似している
シストの発達様式が同一
菌糸の幅の範囲が重なる
25°Cでの生長速度が類似している
37°Cでの生長速度が類似している
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトではなくネコから分離される
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
North Carolina, USA

(新種)

Lagenidium vilelae Lewis, Vilela, Taylor, Walker, Mendoza
語源…著者の家族に献名
※2016年10月12日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Lagenidium ajelloi
米国に分布する
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子のサイズの範囲が重なる
シスト化した遊走子のサイズの範囲が重なる
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりネコではなくイヌから分離される
本種と異なり遊走子嚢が球形ではなく球形~卵形
本種より菌糸の幅が狭い
本種より25°Cでの生長が遅い
本種より37°Cでの生長が遅い
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lagenidium albertoi
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子嚢が球形
遊走子の発達様式が同一
遊走子のサイズの範囲が重なる
遊走子の形状が類似している
シストの発達様式が同一
菌糸の幅の範囲が重なる
25°Cでの生長速度が類似している
37°Cでの生長速度が類似している
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりネコではなくヒトから分離される
ITS+CDC42+COXII+HSP90+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される