(仮訳)形態形質および系統解析を根拠に記載された新種、Diaporthe juglandicola
Yang, Q. et al., 2017. Diaporthe juglandicola sp. nov. (Diaporthales, Ascomycetes), evidenced by morphological characters and phylogenetic analysis. Mycosphere. Available at: https://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_5_3-1.pdf [Accessed January 2, 2021] 【R3-08016】2021/1/2投稿

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3行まとめ

中国北京市においてクルミ属樹木の罹病枝に生じた菌を検討し、Diaporthe juglandicolaとして新種記載した。
本種はα分生子が無色楕円形無隔壁、β分生子が存在せず、子嚢が棍棒形~円筒形、子嚢胞子が紡錘状0-1隔壁であることなどで特徴づけられた。
本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析でD. rostrataに近縁であったが、形態的・系統的に異なっていた。
中国北京市延慶区松山自然保護区

(新種)

Diaporthe juglandicola C.M. Tian & Q. Yang
語源…クルミ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Diaporthe rostrata
中国に分布する
同じJuglans mandshuricaを宿主とする
α分生子が楕円形
α分生子の隔壁数が1
α分生子に2つの油滴を含む
子嚢が棍棒形~円筒形
子嚢の壁が一重
CAL+HIS+ITS+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢殻が多数からなる集まりをなす
本種より子嚢殻のサイズが小さい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種よりα分生子のサイズが大きい
CAL+HIS+ITS+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される