(仮訳)ブラジルにおいてマメ科Ormosia属の一種に生じた新種のさび菌、Dicheirinia antunesii
Carvalho, AA. Jr. & Hennen, JF. 2008. Dicheirinia antunesii, a new rust species on the legume Ormosia from Brazil. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/08-026 [Accessed October 7, 2019] 【R3-06657】2019/10/7投稿

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3行まとめ

ブラジル、マットグロッソ・ド・スル州においてOrmosia属の一種の葉に生じた菌を検討し、Dicheirinia antunesiiとして新種記載した。
本種の冬胞子はいくぶん円錐形の疣からなる粗い瘤状の装飾を有し、夏胞子には2-3つの発芽孔を有し、糸状体は円筒形~蠕虫形であった。
本種は同属の植物を宿主とするDicheirinia属の他2種とは冬胞子の装飾や糸状体の形態などが異なっていた。
Brasil, Mato Grosso do Sul,  Coxim

(新種)

Dicheirinia antunesii A.A. Carvalho & J.F. Hennen
語源…標本採集に協力したRaul Antunes氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Dicheirinia ormosiae
同じOrmosia属植物を宿主とする
本種と異なり冬胞子の装飾がいくぶん円錐形の疣からなる粗い瘤状ではなくより小さな立方体状または不規則な疣状
本種と異なり夏胞子の発芽孔の数が2-3ではなく1
本種と異なり糸状体が盛んに分枝する
Dicheirinia solenioides
同じOrmosia属植物を宿主とする
糸状体が分枝しない
糸状体が蠕虫形
本種と異なり冬胞子の装飾がいくぶん円錐形の疣からなる粗い瘤状ではなくより小さな立方体状または不規則な疣状
本種と異なり夏胞子の発芽孔の数が2-3ではなく1
本種より糸状体のサイズが小さい
Dicheirinia superba
同じマメ科植物を宿主とする
本種と異なりOrmosia属ではなくPiptadenia属植物などを宿主とする
本種より冬胞子のサイズが小さい
本種と異なり冬胞子の装飾がいくぶん円錐形の疣からなる粗い瘤状ではなくより小さな立方体状または不規則形のプラーク状の瘤からなる