(仮訳)西オーストラリア産の見過ごされてきた地上生の種、Diploschistes elixii
Lumbsch, HT. & Mangold, A. 2007. Diploschistes elixii (Ostropales: Thelotremataceae), an overlooked terricolous species from Western Australia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/diploschistes-elixii-ostropales-thelotremataceae-an-overlooked-terricolous-species-from-western-australia/601D71739275A75A1F642835B1B6C578 [Accessed September 26, 2019] 【R3-06624】2019/9/26投稿

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3行まとめ

西オーストラリア州で採集された地上生地衣の一種を検討し、Diploschistes elixiiとして新種記載した。
本種は地衣体表面に粉霜を欠き、子嚢胞子が大型で、主要な地衣成分としてレカノール酸を含むことなどで特徴づけられた。
本種は同属の類似種とは子嚢胞子のサイズ、形状、隔壁数や地衣成分などが異なっていた。
Australia, Western Australia, Bullfinch-Evanston Road, 24·7 km N of Bullfinch

(新種)

Diploschistes elixii Lumbsch & Mangold
語源…オーストラリアの地衣学者、John (Jack) Elix氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Diploschistes hensseniae
形態的に類似している
地衣成分としてジプロシステス酸を含む
本種と異なり地衣体が帯白灰色~灰色ではなく類白色
本種と異なり地衣体表面に粉霜を伴う
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横7-10、縦1-3ではなく横5-7
本種と異なり主要な地衣成分としてレカノール酸を含むという特徴を欠く
本種と異なりジプロシステス酸が主要な地衣成分である
Diploschistes actinostomus(キッコウゴケ)
オーストラリアに分布する
被子器を有する
地衣体表面に粉霜を欠く
主要な地衣成分としてレカノール酸を含む
本種と異なり地上ではなく珪質岩に生じる
本種と異なり地衣体の小区画が疣状になることがなく扁平である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が広楕円形
Diploschistes diploschistoides
オーストラリアに分布する
被子器を有する
地衣体表面に粉霜を欠く
主要な地衣成分としてレカノール酸を含む
本種と異なり地上ではなく珪質岩に生じる
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子に強いアミロイド性を示すハロを有する
Diploschistes microsporus
オーストラリアに分布する
被子器を有する
地衣体表面に粉霜を欠く
主要な地衣成分としてレカノール酸を含む
本種と異なり地上ではなく珪質岩に生じる
本種より子嚢胞子のサイズが小さい