2022年10月14日 （仮訳）中国北西部産の樹皮生の新種、Diploschistes tianshanensis Ababaikeli, G. et al., 2016. Diploschistes tianshanensis sp. nov., a corticolous species from Northwestern China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2016/00000131/00000003/art00012 [Accessed October 14, 2022] 【R3-09964】2022/10/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国新疆ウイグル自治区で採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Diploschistes tianshanensisとして新種記載した。 本種は子器が壺形で子嚢胞子が大型であり、地衣成分としてジプロシステス酸とレカノール酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種と近縁種を含む分子系統解析を実施し、識別形質比較表を作成した。 中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市天山八一林場 （新種） Diploschistes tianshanensis A. Abbas, S.Y. Guo & Ababaikeli 語源…天山産の 【よく似た種との区別】 Diploschistes gypsaceus 子器が壺形 子嚢が4胞子性 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 地衣成分としてレカノール酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布し中国からは知られていない 本種と異なり樹皮生ではなく石灰質基質に生じる 本種と異なり粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なり地衣成分として”orsellinic acid”を含む 本種と異なり地衣成分としてジプロシステス酸を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diploschistes muscorum（ヤドリキッコウゴケ） 樹皮生地衣である 子器が壺形 子嚢が4胞子性 地衣成分としてジプロシステス酸とレカノール酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布する 本種と異なり地上生のことがある 本種と異なり”juvenile parasitism”を示す 本種と異なり粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なり子嚢が4胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diploschistes diacapsis 地衣成分としてジプロシステス酸とレカノール酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりやや汎世界的に分布する 本種と異なり樹皮生ではなく地上生または石灰質基質生 本種と異なり粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なり子器が壺形ではなく壺形～レカノラ型 本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく4-8胞子性 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり地衣成分として”orsellinic acid”を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diploschistes scruposus 地衣体に粉霜を欠く 子器が壺形 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 地衣成分としてジプロシステス酸とレカノール酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布する 本種と異なり樹皮生ではなく岩上生である 本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく4-8胞子性 本種と異なり地衣成分としてジプロシステス酸を含まないことがある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される