(仮訳)中国におけるユーカリウッドチップ上でのOphiostoma tsotsiの発見
Grobbelaar, J., Beer, Z. De & Bloomer, P., 2011. Discovery of Ophiostoma tsotsi on Eucalyptus wood chips in China. Mycoscience. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10267-010-0081-4 [Accessed January 15, 2014].
【R3-00277】2014/01/16投稿

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3行まとめ

中国広東省でユーカリの青変したウッドチップ上に見出されたOphiostoma quercus類似菌を検討した。
3遺伝子領域に基づく分子系統解析の結果、この菌はO. quercusではなく、近年アフリカから記載されたO. tsotsiと同定された。
ユーカリに発生したことから本種は移入種だとも思われたが、ベトナムの原産樹木に発生した菌由来の配列も本種クレードに含まれ、種内変異の大きさから、本種が東南アジア原産である可能性も示唆された。

(中国新産種)

Ophiostoma tsotsi Grobbelaar, Z.W. De Beer & M.J. Wingf.
※本種のタイプロカリティは南アフリカで、その他マラウイ、ウガンダから発見されていた (Grobbelaar et al., 2010)(R3-01136)。
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma quercus
宿主範囲が重なるとされる
分布域が重なるとされる(同じ中国に分布する)
形態的には区別できない
ITS、β-チューブリン、EF1-αのそれぞれに基づく分子系統解析で近縁
ITS、β-チューブリン、EF1-αのそれぞれに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma denticiliatum
広葉樹に発生する
ITS、β-チューブリン、EF1-αのそれぞれに基づく分子系統解析で近縁
ITS、β-チューブリン、EF1-αのそれぞれに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pesotum australiae
広葉樹に発生する
ITS、β-チューブリン、EF1-αのそれぞれに基づく分子系統解析で近縁
ITS、β-チューブリン、EF1-αのそれぞれに基づく分子系統解析で明瞭に区別される