(仮訳)バラ科草本に寄生するTaphrina属菌の正体の解明、および新種Taphrina gei-montani
Petrýdesová, J. et al., 2016. Disentangling identity of species of the genus Taphrina parasitizing herbaceous Rosaceae, with proposal of Taphrina gei-montani sp. nov. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.001095 [Accessed February 27, 2018].
【R3-04893】2018/2/28投稿

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3行まとめ

スロバキア、タトラ山脈においてバラ科草本の2属から分離された酵母を検討し、それぞれが別種であることを示した。
そのうちGeum montanumの葉の組織から分離された酵母をTaphrina gei-montaniとして新種記載した。
本新種はキジムシロ属植物を宿主とするT. tormentillaeとは異なる系統を形成し、生息環境や宿主の葉における分布も異なっていた。
Slovakia, Vysoke Tatry Mts, Dolina Zlomísk valley, Ľadové pleso tarn

(新種)

Taphrina gei-montani Bacigálová & Petrýdesová
語源…Geum montanum
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Taphrina tormentillae
スロバキアに分布する
同じバラ科草本を宿主とする
宿主の組織に変形を引き起こす
ITS+rnsに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米における分布が知られている
本種と異なり亜高山帯~高山帯ではなく中標高域に分布する
本種と異なりダイコンソウ属ではなくキジムシロ属植物などを宿主とする
本種と異なり子嚢が宿主の葉の上面の外皮下層に不規則に生じるのではなくクチクラおよび表皮において密な柵状の層をなす
本種と異なりメリビオースを資化不能
ITS+rnsに基づく分子系統解析で明瞭に区別される