2023年11月6日 (仮訳)熱中症後のRhizopus schippaeによる播種性接合菌症 Anstead, GM. et al. 1999. Disseminated Zygomycosis Due to Rhizopus schipperae after Heatstroke. Journal of Clinical Microbiology. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC85306/ [Accessed November 6, 2023] 【R3-11130】2023/11/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国テキサス州において熱中症に罹患したメキシコからの不法移民の21歳女性が副鼻腔および消化器の接合菌症を発症した。 病原菌はRhizopus schipperaeと同定されたが、本種による症例の報告は2例目となった。 患者は播種性接合菌症に加えて6臓器の多臓器不全と菌血症を発症したが生存し、神経学的転帰は良好であったものの、構音障害と運動失調は残存した。 (その他掲載種) Rhizopus schipperae Weitzman, McGough, Rinaldi & Della-Latta 【よく似た種との区別】 Rhizopus microsporus 胞子嚢が球形 胞子嚢胞子表面に条線を有する 50°Cで生育不能 本種と異なり胞子嚢柄が最大10本集まりをなすのではなく通常単生し最大3本からなる 本種より胞子嚢柄の最大長が短い 本種と異なり胞子嚢胞子が角形、卵形ではなく角形 本種と異なりPDA培地でのコロニーが象牙色~黄褐色ではなく淡い帯褐灰色 本種と異なり厚壁胞子が多数ではなく稀~多数である