(仮訳)インド産の地衣生菌の新種、Endohyalina parmotrematis
Ngangom, R. et al., 2022. Endohyalina parmotrematis, a new species of lichenicolous fungi from India. Taiwania. Available at: https://taiwania.ntu.edu.tw/abstract/1874 [Accessed July 10, 2023] 【R3-10772】2023/7/10投稿

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3行まとめ

インドのウッタラーカンド州およびヒマーチャル・プラデーシュ州においてParmotrema属地衣に生じた菌を検討し、Endohyalina parmotrematisとして新種記載した。
本種は地衣体が”endokapylic”~”epikapylic”で、子実層に油滴が密に散在し、子嚢胞子がMischoblastia型で大きく、側糸先端の細胞が僅かに太まることなどで特徴づけられた。
Parmotrema属地衣を宿主とする本属菌の報告は初となった。
India, Uttarakhand, Pauri district, Jaiharikhal

(新種)

Endohyalina parmotrematis R. Ngangom, Shweta Sharma, S. Joseph & Nayaka
語源…Parmotrema属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Endohyalina diederichii
絶対地衣生菌である
地衣体を欠くことがある
子実層に油滴が散在する
果殻の幅の範囲が重なる
本種と異なりParmotrema属ではなくRamalina属地衣を宿主とする
本種と異なり子器が埋生~無柄ではなく埋生する
本種と異なり地衣体が褐色ではなく類白色~淡い帯灰色
本種より子実下層の丈が高い
本種と異なり子実下層が無色~淡褐色ではなく褐色
本種と異なり子嚢胞子がDirinaria型でのちにMischoblastia型ではなくDirinaria
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく紡錘形
本種より側糸先端の細胞の幅が広い
Endohyalina insularis
絶対地衣生菌である
本種と異なりParmotrema属ではなくLecanora属地衣を宿主とする
本種と異なり子器が埋生~無柄ではなく埋生~直生である
本種より子器のサイズが大きい
本種と異なり子実層に油滴が散在するという特徴を欠く
本種と異なり子実下層が無色~淡褐色ではなく暗褐色
本種と異なり子嚢胞子がDirinaria型でのちにMischoblastia型ではなくDirinaria
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より果殻の幅が広い
Endohyalina brandii
絶対地衣生菌である
果殻の幅の範囲が重なる
本種と異なりParmotrema属ではなくAspicilia属地衣を宿主とする
本種と異なり子器が埋生~無柄ではなく無柄である
本種と異なり地衣体がやや鱗片状
本種と異なり子実層に油滴が散在するという特徴を欠く
本種より子実下層の丈が高い
本種と異なり子実下層が無色~淡褐色ではなく淡い帯赤褐色
本種と異なり子嚢胞子がDirinaria型でのちにMischoblastia型ではなくDirinaria型でのちにMilvinaまたはPhysconia
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Endohyalina arachniformis
子嚢胞子がMischoblastia型である
本種と異なり地衣上生ではなく岩上生である
本種と異なり初生菌糸体を有する
本種より果殻の幅が広い
本種と異なり側糸先端が青緑褐色