2021年4月16日 (仮訳)コウモリの洞窟の土壌から分離された内生分生子を有するディディメラ科の新属、Endophoma Tsuneda, A. et al., 2011. Endophoma, a new didymellaceous endoconidial genus from bat-cave soil. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/11-054 [Accessed April 16, 2021] 【R3-08327】2021/4/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダ、アルバータ州の洞窟土壌から分離された分生子果不完全菌の一種を検討し、新属新種Endophoma elongataとして記載した。 本種は内生分生子を形成し、分生子果に孔口を有する球形と円筒形でしばしば剛毛を有する2型があることなどで特徴づけられた。 分子系統解析で本種はディディメラ科クレードに含まれ、この科において初めて内生分生子を形成する種として報告された。 Cadomin Cave, Whitehorse Wildland Provincial Park, Alberta (新種) Endophoma elongata Tsuneda & Davey 語源…(属名)内+Phoma属(内生分生子を形成することから)/(種小名)細長い(分生子果の形状から) 【よく似た種との区別】 Endoconidioma populi 分生子果に”cleistopycnidia”を含む 分生子果に球形と円筒形の2型を有する 分生子果の内部が分生子形成細胞で満たされる 内生分生子を形成する 本種と異なり土壌ではなく植物の枝などに生じる 本種と異なり球形の分生子果が常に”cleistopycnidia”である 本種と異なり分生子果の殻壁細胞が小室の細胞から形態的に分化していない 本種と異なり分生子果の小室内に菌糸の要素を含む 本種と異なりシンアナモルフが知られている 本種と異なり1-2細胞の厚壁胞子を形成するという特徴を欠く 本種と系統的に異なる(クロイボタケ目に含まれる) Phoma eupyrena nrLSU+ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィアライドを有する 本種と異なり内生分生子が知られていない