2023年10月12日 (仮訳)Cyanula亜属の新種Entoloma sicoense Fachada, V. et al. 2023. Entoloma sicoense, a new species in the subgenus Cyanula (Entolomataceae). Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.606.2.4 [Accessed October 12, 2023] 【R3-11053】2023/10/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポルトガルのシコー山脈において採集された菌を検討し、Entoloma sicoenseとして新種記載した。 本種はPoliopodes節Mutabilipedes亜節に含まれ、帯青灰色で柄が平滑、襞縁部が不稔で鮮やかな小粒を豊富に伴うことなどで特徴づけられた。 本種は石灰岩を覆うハイゴケ上に発生しており、コケに関連する栄養摂取様式を有する可能性が示唆された。 Portugal, Serra de Sicó, Ansião, Santiago da Guarda (新種) Entoloma sicoense Fachada, Pedreiro, Raimundo, Noordel., Dima & Marques 語源…(セーラ・デ・)シコー産の 【よく似た種との区別】 Entoloma mutabilipes 同じMutabilipedes亜節に含まれる ヨーロッパに分布する 顕微鏡的形態がほぼ同一である 担子胞子のサイズが類似している 縁シスチジアが鎖生する 襞縁部に鮮やかな小粒を豊富に含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルではなくエストニア、フィンランドなどに分布する 本種と異なりコケの多い地中海~マカロネシアの環境ではなく草の多い亜高山および亜寒帯林に生息する 本種と異なり傘がしばしば帯桃ベージュ色を呈する 本種と異なり柄表面がしばしば帯桃ベージュ色を呈する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma cyaneolilacinum ヨーロッパに分布する 肉眼的形態が類似している 本種と異なりポルトガルではなくノルウェーなどに分布する 本種と異なり襞縁部が不稔ではなく稔性を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma pseudocoelestinum ヨーロッパに分布する 肉眼的形態が類似している 本種と異なりポルトガルではなくドイツ、イギリス、オランダなどに分布する 本種と異なり襞縁部が不稔ではなく稔性を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma cruentatum 肉眼的形態が類似している 本種と異なり襞縁部が不稔ではなく稔性を有する Entoloma pallidostriatum ヨーロッパに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルではなくスペインなどに分布する 本種と異なり縁シスチジアが鎖生するのではなく鎖生に乏しい 本種と異なり襞縁部に鮮やかな小粒を伴うのではなく欠く 本種より傘表皮の末端細胞の幅がやや狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma cyanulum 本種より担子胞子がずっと長い 本種と異なり襞縁部に鮮やかな小粒を伴うという特徴を欠く Entoloma poliopus ヨーロッパに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルではなくエストニアなどに分布する 本種と異なり襞縁部に鮮やかな小粒を伴うという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される