(仮訳)ヨーロッパ産の黒穂菌の2新種 – Entyloma crepidis-tectoriおよびUrocystis deschampsiae
Piątek, M. 2006. Entyloma crepidis-tectori and Urocystis deschampsiae – two new smut fungi from Europe. Mycotaxon. Available at: http://bomax.botany.pl/cgi-bin/pubs/data/article_pdf?id=1741 [Accessed July 5, 2019] 【R3-06372】2019/7/5投稿

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3行まとめ

ヨーロッパからEntyloma crepidis-tectoriおよびUrocystis deschampsiaeの2新種を記載した。
前者はデンマークにおいてヤネタビラコの葉に斑点を生じ、後者はアイスランドにおいてヒロハノコメススキの葉に長い条線を生じた。
後者はコメススキ属植物を宿主とする初のUrocystis属菌として報告された。
Denmark, Jutland, near Ryga

(新種)

Entyloma crepidis-tectori Piatek
語源…ヤネタビラコの
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【よく似た種との区別】
Entyloma zacintha
同じフタマタタンポポ属植物を宿主とする
宿主の葉に斑点を生じる
本種と異なりデンマークではなくギリシャなどに分布する
本種と異なりヤネタビラコではなくCrepis zacinthaなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子が通常不規則形という特徴を欠く
本種より黒穂胞子が僅かに薄壁
Entyloma crepidis-rubrae
同じフタマタタンポポ属植物を宿主とする
本種と異なり胞子堆が僅かに厚い
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種より黒穂胞子が薄壁である
”Húsavík,

(新種)

Urocystis deschampsiae Piatek
語源…コメススキ属の
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【よく似た種との区別】
Urocystis avenae-elatioris
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
胞子団のサイズが類似している
黒穂胞子のサイズが類似している
不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲む
本種と異なりコメススキ属ではなくオオカニツリ属植物などを宿主とする
本種より胞子団の長径が短い
本種と異なり胞子団が含む黒穂胞子の数の割合が異なる
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく1–3(–4)
本種より不稔細胞のサイズが大きい
Urocystis avenastri
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
胞子団のサイズの範囲が重なる
本種と異なりコメススキ属ではなくAvenula属植物などを宿主とする
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく1–4(–5)
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲むのではなく完全に黒穂胞子を囲む
本種より不稔細胞の最大サイズが大きい
Urocystis behboudii
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
本種と異なりコメススキ属ではなくオオカニツリ属植物などを宿主とする
本種より胞子団のサイズが大きい
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく1–3(–4)
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲むのではなく完全に黒穂胞子を囲む
本種より不稔細胞のサイズが大きい
Urocystis koeleriae
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
胞子団のサイズの範囲が重なる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲む
本種と異なりコメススキ属ではなくミノボロ属植物などを宿主とする
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく(0–)1–4(–5)
本種と異なり胞子団が一定の割合で不稔細胞のみを含む
本種より不稔細胞のサイズが大きい
Urocystis rostrariae
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりコメススキ属ではなくミノボロモドキ属植物などを宿主とする
本種より胞子団のサイズが大きい
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく(6–)10–20(–40)またはそれ以上?である
本種と異なり不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲むのではなく完全に黒穂胞子を囲む
本種より不稔細胞のサイズが大きい
Urocystis rytzii
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲む
不稔細胞のサイズの範囲が重なる
本種と異なりコメススキ属ではなくAvenula属植物などを宿主とする
本種より胞子団の最大長径が長い
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく1–3(–5)
Urocystis triseti
同じカラスムギ亜連の植物を宿主とする
胞子団のサイズの範囲が重なる
不稔細胞のサイズの範囲が重なる
本種と異なりコメススキ属ではなくカニツリグサ属植物などを宿主とする
本種と異なり胞子団あたりの黒穂胞子の数が1–4(–6)ではなく1–6
本種より黒穂胞子の幅が広い
本種と異なり不稔細胞の位置がほぼ完全に黒穂胞子を囲むのではなく完全に黒穂胞子を囲む