(仮訳)インドネシア産Erysiphe属アナモルフの2新種、Erysiphe baliensisおよびE. sidae
Siahaan, SAS. et al., 2016. Erysiphe baliensis and E. sidae, two new species of anamorphic Erysiphe (powdery mildew) from Indonesia. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354015000674 [Accessed April 13, 2018].
【R3-05031】2018/4/14投稿

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3行まとめ

バリ島においてGliricidia属植物に発生したうどんこ病菌を検討し、Erysiphe baliensisとして新種記載した。
本種は三重県においてナツフジに発生し、Pseudoidium属の一種として報告されていたうどんこ病菌と同一であることが示された。
また、西ジャワ州においてSida rhombifoliaに生じた菌を検討し、E. sidaeとして新種記載した。
Indonesia, Bali Island, Banyar Belok Village

(新種)

Erysiphe baliensis Siahaan & S. Takam.
語源…バリ産の
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【よく似た種との区別】
Erysiphe robiniae
同じGliricidia sepiumを宿主とする
分生子が鎖生しない
分生子柄の脚細胞の基部が中程度に屈曲する
本種と異なりハリエンジュ属植物が宿主として知られている
本種より分生子のサイズが大きい
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Erysiphe alphitoides
同じフジ属植物を宿主とする
本種と異なりインドネシアおよび日本ではなくイギリスなどに分布する
本種と塩基配列データが明瞭に異なる
Indonesia, West Java, Bandung, Taman Hutan Raya Ir. H. Djuanda

(新種)

Erysiphe sidae Siahaan & S. Takam.
語源…キンゴジカ属の
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【よく似た種との区別】
Pseudoidium pavoniae
同じSida rhombifoliaを宿主とする
本種と異なりヤノネボンテンカ属植物が宿主として知られている
本種より分生子柄の脚細胞が長い
本種と分生子の形状が異なる
Erysiphe carpini-cordatae
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される