(仮訳)アカシデ上に見出されたうどんこ病菌の新種、Erysiphe fimbriata
Takamatsu, S. et al., 2008. Erysiphe fimbriata sp. nov.: a powdery mildew fungus found on Carpinus laxiflora. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354008702936 [Accessed February 11, 2017].
【R3-03745】2017/02/11投稿

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3行まとめ

栃木県佐野市においてアカシデに発生したうどんこ病菌を検討し、Erysiphe fimbriataとして新種記載した。
本種は閉子嚢殻が大型で付属糸が長く、子嚢を多数含むことなどで特徴づけられた。
本種の付属糸は閉子嚢殻の上半分から生じ、上向きに伸びる点において、Erysiphe節のほとんどの種と大きく異なり、分子系統解析でも独自の系統を形成した。
栃木県佐野市みかも山公園

(新種)

Erysiphe fimbriata S. Takam., Masuya & Y. Nomura
語源…長縁毛状の(付属糸の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phyllactinia guttata
同じクマシデ属植物を宿主とする
閉子嚢殻が大型
本種と異なりハンノキ属、フサザクラ属、クワ属植物などが宿主として知られている
本種と異なり付属糸が菌糸状ではなく針形で基部が塊茎状
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Erysiphe carpini-laxiflorae
同所的に分布する(日本)
同じアカシデを宿主とする
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアカシデではなくCarpinus laxifloraなどを宿主とする
本種と異なり成木ではなく幼木に発生する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される