(仮訳)米国西部のバイオロジカル・ソイルクラストから分離された黒色アナモルフ酵母の新種、Exophiala crusticola
Bates, ST., Reddy, GSN. & Garcia-Pichel, F. 2006. Exophiala crusticola anam. nov. (affinity Herpotrichiellaceae), a novel black yeast from biological soil crusts in the Western United States. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.64332-0 [Accessed February 13, 2024] 【R3-11427】2024/2/13投稿

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3行まとめ

米国においてバイオロジカル・ソイルクラスト (BSC) から分離された黒色酵母の一種を検討し、Exophiala crusticolaとして新種記載した。
本種はBSCから分離された初の暗色不完全菌となり、この基質に一般的に生息し役割を果たしている可能性が考えられた。
本種は分子系統解析で独自の系統を形成し、ニュージーランド産のCapronia coronataに近縁であった。
Colorado Plateau, USA

(新種)

Exophiala crusticola S.T. Bates, G.S.N. Reddy & Garcia-Pichel
語源…クラストに生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Exophiala lecanii-corni
分生子形成様式が類似している
本種と異なり一貫して酵母様態であるのではなく菌糸態がより目立つ
本種より分生子の長さの範囲が広い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が腎臓形~楕円形
Exophiala salmonis
本種と異なり分生子形成細胞が側生する
本種と異なり分生子形成細胞の形状が細長い
Exophiala jeanselmei
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が側生する
本種と異なり分生子形成細胞の形状が細長い
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Capronia coronata
アナモルフがExophiala属である
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり土壌クラストではなく樹皮などに生息する
本種と異なり有性世代が知られている
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される