2017年12月10日 (仮訳)ヨーロッパ新産の東アジア産多孔菌の一種、Favolus gracilisporus Papp, V. & Dima, B. 2017. Favolus gracilisporus (Polyporaceae, Basidiomycota), an East Asian polypore species new to the European mycobiota. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_6_7.pdf [Accessed December 10, 2017]. 【R3-04653】2017/12/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ハンガリーにおいて採集されたFavolus gracilisporusをヨーロッパ新産種として報告した。 本種はコマーロム・エステルゴム県において植樹されたエノキ属樹木の幹に発生していた。 ITS領域に基づく分子系統解析でも本種の同定が確かめられた。 (ヨーロッパ、中欧、ハンガリー新産種) Favolus gracilisporus H. Lee, N.K. Kim & Y.W. Lim 【よく似た種との区別】 Favolus pseudobetulinus ヨーロッパに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度89%、564/636塩基一致) Neofavolus alveolaris(ハチノスタケ) ヨーロッパに分布する 孔口がダイヤモンド形 柄が側生する 本種と宿主の広葉樹の種が異なる 本種と異なり子実体が単生または束生ではなく単生する 本種より子実体のサイズが典型的には小さい 本種と異なり傘が象牙色~淡黄褐色ではなく橙黄色 本種と異なり傘表面に繊維状の放射状条線ではなく褐色三角形の小鱗片を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい Favolus roseus 孔口のサイズの範囲が重なる 孔口が放射状に伸長した形状である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国およびハンガリーではなく東南アジアなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり孔口面が類白色またはクリーム色~淡褐色ではなく帯黄色~帯褐橙色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Favolus elongoporus 孔口が大型 孔口の形状が不規則に伸長する 本種と異なり韓国およびハンガリーではなくブラジルなどに分布する 本種より担子器のサイズが顕著に小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりハイファルペグを有する 本種と異なり結合菌糸が樹状 Favolus philippinenis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が象牙色~淡黄褐色ではなく帯褐橙色 本種より孔口のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される