(仮訳)台湾産の新種Fibrodontia alba
Yurchenko, E. & Wu, S-H., 2014. Fibrodontia alba sp. nov. (Basidiomycota) from Taiwan. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013002027 [Accessed June 12, 2014].
【R3-00805】2014/06/13投稿

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3行まとめ

台湾中部の亜熱帯常緑樹林で腐朽材に発生した菌を、Fibrodontia albaとして新種記載した。
ITSおよびnLSUに基づく分子系統解析で、本種と最も近縁なF. gossypinaとの遺伝的距離は、よく定義された既知種間の距離とほぼ同等であった。
本種の骨格状菌糸上の結晶沈着物の電子顕微鏡写真と、本属の既知種全てを含む検索表を掲載した。
台湾苗栗県三義郷近郊三角山南東麓

(新種)

Fibrodontia alba Yurchenko & Sheng H. Wu
語源…白い(子実層面が白色で菌糸が無色であることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fibrodontia gossypina
アジアに分布する
子実層托が歯牙状
担子胞子のサイズの範囲が重なる
ITSおよびnLSUに基づく分子系統解析で近縁(F. gossypina種複合体とでもいうべきグループに含まれる)
本種と異なり東南アジア・ヨーロッパ・アフリカ東部に分布する
本種と異なり子実層面が白色ではなく淡クリーム色~黄褐色
本種より担子胞子の最大長径が短い
本種と異なり骨格状菌糸が無色ではなくいくぶん黄色に着色する
本種より骨格状菌糸の幅がやや広い
本種より骨格状菌糸が厚壁
本種と異なり子実体形成菌糸層の生殖菌糸が僅かに厚壁ではなく薄壁
ITSおよびnLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域の塩基配列に9.1-9.5%の差異)