(仮訳)原記載以来初のAspergillus porphyreostipitatusおよびAspergillus carlsbadensisの記録
Moubasher, AH., Abdel-Sater, MA. & Soliman, ZSM. 2018. First records of Aspergillus porphyreostipitatus and Aspergillus carlsbadensis since their original descriptions. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM70105.pdf [Accessed June 5, 2018].
【R3-05187】2018/6/5投稿

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3行まとめ

エジプト、アシュート地域のオレンジ園、ブドウ園において葉圏や土壌などから分離された菌を検討し、Aspergillus porphyreostipitatusおよびA. carlsbadensisと同定した。
これら2種はそれぞれメキシコ、米国・ガラパゴス諸島・チュニジアにおける原記載以来初の報告となった。
両種がウレアーゼを産生すること、G25N培地25°Cで生育不能であることなど、原記載で言及されていない形質を報告した。

(アフリカ、エジプト新産種)

Aspergillus porphyreostipitatus Visagie, Hirooka & Samson
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【よく似た種との区別】
Aspergillus ustus
形態的に類似している(当初この種と同定された)
分生子柄の幅の範囲が重なる
頂嚢のサイズの範囲が重なる
培養下で褐色色素を産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり頂嚢が球形で時に僅かに細長いのではなく類球形~半球形
本種と異なりCYA37°Cで生育可能という特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus baeticus
頂嚢のサイズの範囲が重なる
培養下で褐色色素を産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の幅が広い
本種と異なり頂嚢が球形で時に僅かに細長いのではなく楕円形~長形
本種と異なりCYA37°Cで生育可能という特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus puniceus
分生子柄の幅の範囲が重なる
頂嚢のサイズの範囲が重なる
培養下で褐色色素を産生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり頂嚢が球形で時に僅かに細長いのではなく類球形
本種と異なりCYA37°Cで生育可能という特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus pseudoustus
分生子柄の幅の範囲が重なる
頂嚢のサイズの範囲が重なる
培養下で褐色色素を産生する
本種と異なり頂嚢が球形で時に僅かに細長いのではなく球形
本種と異なりCYA37°Cで生育可能という特徴を欠く

(アフリカ、エジプト新産種)

Aspergillus carlsbadensis Frisvad, Varga & Samson
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【よく似た種との区別】
Aspergillus contaminans
本種より分生子柄の幅が広い
本種より頂嚢のサイズが大きい
本種と異なり頂嚢が球形ではなく球形または洋梨形
本種と異なりCYA37°Cで生育不能
Aspergillus calidoustus
CYA37°Cで生育可能
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の幅が広い
本種より頂嚢の最大径が大きい
本種と異なり頂嚢が球形ではなく洋梨形~広箆形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus keveii
分生子柄の幅の範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より頂嚢のサイズが小さい
本種と異なり頂嚢が球形ではなく洋梨形
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なりCYA37°Cで生育不能
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus pseudodeflectus
CYA37°Cで生育可能
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の幅が狭い
本種より頂嚢のサイズが小さい
本種と異なり頂嚢が球形ではなく球形~”elevate”
本種より分生子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus insuetus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の幅が広い
本種より頂嚢のサイズが大きい
本種と異なり頂嚢が球形ではなく半球形~類球形
本種と異なりCYA37°Cで生育不能
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus granulosus
CYA37°Cで生育可能
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の幅が広い
本種より頂嚢のサイズが大きい
本種と異なり頂嚢が球形ではなく卵状~楕円形
本種より分生子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus ustus
分生子柄の幅の範囲が重なる
頂嚢のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり頂嚢が球形ではなく半球形~類球形
本種と異なりCYA37°Cで生育不能
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus asper
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される