(和文題名)半地下生担子菌Scleroderma yunnanense(シラガニセショウロ、イグチ目)の日本初記録
Kasuya, T., Imai, K., & Hosaka, K. 2023. First report of a subhypogeous basidiomycete, Scleroderma yunnanense (Boletales) from Japan. Truffology. Available at: https://jats-truffles.org/wp-content/uploads/truffology/vol_6/T2023-1_Kasuya.pdf [Accessed October 1, 2023] 【R3-11021】2023/10/1投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

愛知県名古屋市から半地下生菌のScleroderma yunnanenseを日本新産種として報告し、シラガニセショウロの和名を与えた。
本種は子実体が成熟しても星形に裂開せず、殻皮が厚くクリーム色~淡い帯黄色の鱗片に覆われ、子実体が類白色の菌糸束に覆われていた。
顕微鏡的には担子胞子が球形~類球形で角錐状の疣に密に覆われ、クランプを有することなどで特徴づけられた。

(日本新産種)

Scleroderma yunnanense Y. Wang
シラガニセショウロ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Scleroderma cepa(タマネギモドキ)
殻皮が厚い
担子胞子表面が小刺状
本種と異なり菌糸にクランプを有するのではなく欠く
Scleroderma polyrhizum(ツチグリカタカワタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本、中国ではなくスペイン、米国などに分布する
本種と異なり担子胞子表面がやや網目状~網目状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Scleroderma texense
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本、中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり担子胞子表面がやや網目状~網目状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される