(仮訳)ブラジル北東部においてColletotrichum属の5種がマンゴーの炭疽病を引き起こす
Lima, NB. et al., 2013. Five Colletotrichum species are responsible for mango anthracnose in northeastern Brazil. Fungal Diversity. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13225-013-0237-6 [Accessed June 15, 2015].
【R3-01923】2015/06/16投稿

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3行まとめ

ブラジル北東部において炭疽病を起こした果実から分離されたColletotrichum属菌の形態学的検討および分子系統解析を行った。
4種の既知種を同定し、最も分離頻度の高かった1種をC. dianeseiとして新種記載した。
全種がブラジルにおいてマンゴーの果実からの初報告となり、うち3種は従来マンゴーの病原菌として知られていなかった。
Brazil, Pernambuco, Petrolina, Farm Mapel

(新種)

Colletotrichum dianesei N. B. Lima, M. P. S. Câmara & S. J. Michereff
語源…ブラジルの菌学者、José Carmine Dianese教授に献名
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【よく似た種との区別】
Colletotrichum siamense
分生子の形状が類似している
ACT+CAL+GPDH+GS+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくタイ、オーストラリア、ナイジェリア、米国、中国、ベトナムなどに分布する
本種と異なりマンゴーではなくアラビカコーヒーノキ、アボカド、ピスタチオ、ヤムイモなどを宿主とする
本種より分生子が短い
本種よりコロニーの生長が速い
ACT+CAL+GPDH+GS+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Colletotrichum asianum Prihastuti, L. Cai & K.D. Hyde
※マンゴーをブラジルにおける本種の宿主として初めて報告した。
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(その他掲載種)

Colletotrichum tropicale Rojas, Rehner & Samuels
※マンゴーを本種の宿主として初めて報告した。
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【よく似た種との区別】
Colletotrichum aeschynomenes
ACT+CAL+GPDH+GS+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
ACT+CAL+GPDH+GS+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Colletotrichum fructicola Prihastuti, L. Cai & K.D. Hyde
※マンゴーを本種の宿主として初めて報告した。
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【よく似た種との区別】
Colletotrichum nupharicola
ACT+CAL+GPDH+GS+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
ACT+CAL+GPDH+GS+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Colletotrichum karstii Y.L. Yang, Zuo Y. Liu, K.D. Hyde & L. Cai
※マンゴーをブラジルにおける本種の宿主として初めて報告した。
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