2016年9月18日 （仮訳）淡水生子嚢菌：新属新種Ocala scalariformis、新種Ayria nubispora、および新種Rivulicola cygnea Raja, HA., Ferrer, A. & Shearer, CA., 2009. Freshwater ascomycetes: a new genus, Ocala scalariformis gen. et sp. nov, and two new species, Ayria nubispora sp. nov. and Rivulicola cygnea sp. nov. Fungal Diversity. Available at: http://fungi.life.illinois.edu/articles/Raja et al. 2009.pdf [Accessed September 17, 2016]. 【R3-03303】2016/09/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ フロリダ州の池において沈んだ材に発生した菌を検討し、新属新種Ocala scalariformisとして記載した。 本種の子嚢殻および子嚢などの形態はフェオスフェリア科菌類に近縁であったが、子嚢胞子が無色厚壁でゼラチン質の付属糸を有する点、偽側糸などの形態は独特であった。 また、同じくフロリダ州の淡水域で採集されたAyria nubisporaおよびRivulicola cygneaを新種記載した。 United States, Florida, Ocala National Forest, Mary Lake （新種） Ocala scalariformis Raja & Shearer 語源…（属名）オカラ（・ナショナル・フォレスト）/（種小名）梯子形の（多隔壁の子嚢胞子の様子から） United States, Florida, Marion County, Ocala National Forest, Fore Lake （新種） Ayria nubispora Raja, A. Ferrer & Shearer 語源…雲の胞子の（子嚢胞子が雲のような鞘に包まれることから） 【よく似た種との区別】 Ayria appendiculata 子嚢胞子頂部に付属糸を有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子を顕著なゼラチン質の鞘が包むという特徴を欠く United States, Florida, Apalachicola National Forest, Unnamed Lake east of Lost Lake （新種） Rivulicola cygnea Raja & Shearer 語源…ハクチョウの（子嚢果頸部が長く屈曲する特徴から） 【よく似た種との区別】 Rivulicola incrustata 子嚢果が表在性 子嚢果の頸部が無色 子嚢果の頸部が長い無色糸状の菌糸に覆われる 子嚢胞子が子嚢から射出される 本種と異なり米国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり材を緑色に変色させることが知られる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が常に3ではなく3-4または5 本種と異なり子嚢胞子が一つ目の隔壁部分が狭窄するゼラチン質の鞘に包まれるのではなく不規則な粒状の鞘に包まれる Rivulicola aquatica 本種と子嚢果の色が異なる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が常に3ではなく1-3 本種と異なり子嚢胞子表面が平滑ではなく細い繊維状の装飾を有する 本種と異なり子嚢胞子がゼラチン質の鞘に覆われるという特徴を欠く