2017年6月4日 （仮訳）アジアのカルスト地形に産する菌類 (2)：中国のカルスト地形において見出されたOccultibambusa属2新種 Zhang, J-F. et al., 2017. Fungi from Asian Karst formations II. Two new species of Occultibambusa (Occultibambusaceae, Dothideomycetes) from karst landforms of China. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_4_4.pdf [Accessed June 3, 2017]. 【R3-04085】2017/06/04投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国貴州省においてタケに発生していた2種の菌を検討し､それぞれOccultibambusa jonesiiおよびO. maolanensisとして新種記載した。 複数遺伝子に基づく分子系統解析の結果、両種はオカルティバンブサ科クレードに含まれ、他のOccultibambusa属菌とクラスターを形成した。 両種は偽側糸の形態が互いに異なり、ともに近縁種とは子嚢胞子のサイズや鞘の有無などで区別された。 中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州茘波県茂蘭鎮 （新種） Occultibambusa jonesii J.F. Zhang, J.K. Liu, K.D. Hyde & Z.Y. Liu 語源…E.B. Gareth Jones氏に献名 【よく似た種との区別】 Occultibambusa aquatica nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれる nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Occultibambusa maolanensis 同所的に分布する（中国） タケに生息する 偽側糸がゼラチン質に埋生する 偽側糸が子嚢を超えて吻合する nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり偽側糸が典型的な細胞からなる形態ではなく小柱状に近い nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州茘波県茂蘭鎮 （新種） Occultibambusa maolanensis J.F. Zhang, J.K. Liu, K.D. Hyde & Z.Y. Liu 語源…茂蘭産の 【よく似た種との区別】 Occultibambusa fusispora nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と子嚢子座の形態が異なる 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Occultibambusa jonesii 同所的に分布する（中国） タケに生息する 偽側糸がゼラチン質に埋生する 偽側糸が子嚢を超えて吻合する nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり偽側糸が小柱状に近いのではなく典型的な細胞からなる形態である nrLSU+nrSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される