(仮訳)中米新熱帯産ミヤマクグラ属地衣のさらなる種多様性
Leavitt, SD. et al., 2013. Further species diversity in Neotropical Oropogon (Lecanoromycetes: Parmeliaceae) in Central America. The Lichenologist. … Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282913000212 [Accessed December 16, 2015].
【R3-02477】2015/12/17投稿

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3行まとめ

メキシコ南部、オアハカ高地などからOropogon evernicusおよびO. protocetraricusの2新種を記載した。
両種は偽盃点直下の髄層組織の有無、プロトセトラル酸の有無、分子系統解析などにより近縁種と区別された。
両種は共通祖先から中新世に分かれたと推定され、中米新熱帯産ミヤマクグラ属地衣が主に中新世に多様化したことが示唆された。
Mexico, Estado de Oaxaca: c. 65 km (by air) east of Oaxaca City, off Hwy 179 along secondary road to Mixistlan

(新種)

Oropogon evernicus Essl. & S. Leavitt
語源…エベルン酸の
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【よく似た種との区別】
Oropogon americanus
形態的に類似している(同種と考えられていた)
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なり偽盃点が皮層を貫通するが薄い髄層組織によって閉鎖するのではなく中空の地衣体内部に開口する
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mexico, Estado de Oaxaca: c. 65 km (by air) east of Oaxaca City, off Hwy 179 along secondary road to Mixistlan

(新種)

Oropogon protocetraricus S. Leavitt & Essl.
語源…プロトセトラル酸の
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【よく似た種との区別】
Oropogon caespitosus
同所的に分布する
しばしば同時に発生することがある
形態的に識別できないほど類似している
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸ではなくフマルプロトセトラル酸を含む
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oropogon atranorinus
メキシコに分布する
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oropogon bicolor
メキシコに分布する
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
地衣成分としてプロトセトラル酸を含むことがある
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oropogon lopezii
メキシコに分布する
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oropogon loxensis
メキシコに分布する
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
本種と異なりメキシコのみではなくコスタリカなどにも分布する
ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される