2014年8月10日 (仮訳)北米およびヨーロッパ産のGeoglossum simile:広範に分布するテングノメシガイ類の種およびエピタイプ指定 Hustad, VP. et al., 2014. Geoglossum simile of North America and Europe: distribution of a widespread earth tongue species and designation of an epitype. Mycological Progress …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-014-0969-z [Accessed August 9, 2014]. 【R3-00988】2014/08/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 広範に分布し、長らく分類学的混乱が見られたテングノメシガイ類の一種、Geoglossum simileについて再検討を行い、分類史および現在の位置づけについて議論した。 また、本種をチェコおよびスロバキアにおける新産種として報告した。 近年採集された米国ニューヨーク州産の標本をエピタイプ標本に指定した。 USA, New York, Cortland County, Kennedy State Forest, Scutt Hill Road (その他掲載種) Geoglossum simile Peck ジュズテングノメシガイ ※本種のエピタイプを指定した。 ※米国ニューヨーク州、フォート・エドワード産の1873年採集のシンタイプをレクトタイプに指定した。 【よく似た種との区別】 Geoglossum sphagnophilum ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geoglossum difforme ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geoglossum uliginosum ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geoglossum glabrum(タマテングノメシガイ) 形態的に類似している(かつて同種とされたこともある) ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり生息環境が様々ではなく、ほぼ常にミズゴケと関係を持つ 本種ほど柄が細長くない 本種と異なり柄表面が尖った房あるいは小鱗片からなる粗面ではなく無毛 本種より子嚢胞子が僅かに短い 本種と異なり側糸が樽形の末端細胞で特徴づけられる形状ではなく暗色球形で膨らんだ細胞が先端に向かって鎖生する ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域の配列に10-11%の差異) Geoglossum glabrum var. americanum 本種と異なり側糸の隔壁部が強くくびれる 本種と異なり側糸上部の細胞が球形 Geoglossum glabrum var. inflatum 側糸に2細胞からなる要素を含むことがある 本種と異なり側糸の2細胞からなる要素が頻繁に見られるのではなく稀である Geoglossum japonicum(ヤマトテングノメシガイ) 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり側糸の末端細胞が不規則形で強く屈曲するか渦巻状になる