(仮訳)アーバスキュラー菌根菌の新種、Glomus tetrastratosum
Błaszkowski, J. et al., 2015. Glomus tetrastratosum, a new species of arbuscular mycorrhizal fungi (Glomeromycota). Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014000850 [Accessed July 1, 2015].
【R3-01971】2015/07/02投稿

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3行まとめ

ポーランドの海岸砂丘において4種の植物の根から採集されたアーバスキュラー菌根菌を検討し、Glomus tetrastratosumとして新種記載した。
本種は胞子を単生または緩い塊状に形成し、胞子は比較的大型、パステルイエロー~帯褐黄色の球形~類球形で、壁が4層からなることなどで特徴づけられた。
本種は培養下でヘラオオバコと菌根を形成し、樹枝状体および嚢状体が認められた。
Poland, Szczecin, Słowiński National Park

(新種)

Glomus tetrastratosum Błaszk., Chwat & Góralska
語源…4層の(胞子壁の層の数から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Glomus aggregatum
胞子が単生または緩い塊状に形成される
胞子が黄色
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より胞子のサイズが小さい
本種と異なり胞子壁の層の数が4ではなく3
本種と異なり胞子壁第2層が永続性ではなく半永続性
本種より”subtending hypha”の幅が狭い
本種より”subtending hypha”が薄壁
本種より”subtending hypha”の胞子基部の孔の幅が狭い
本種と異なり胞子内部に胞子を形成する現象を認める
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Glomus macrocarpum
胞子が単生または緩い塊状に形成される
胞子が黄色
胞子壁第1層がPVLG中で膨大する
胞子壁第1層がメルツァー液染色性
“subtending hypha”の孔が開口するかまたは閉鎖する
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子果が知られている
本種より胞子壁が厚い
本種と異なり胞子壁の層の数が4ではなく2
本種と異なり”subtending hypha”の孔が胞子壁第4層ではなく第2層由来の隔壁により閉鎖することがある
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される