(仮訳)パキスタン、パンジャーブ州に産した新種、Gymnopilus dunensis
Bashir, H. et al., 2020. Gymnopilus dunensis, a new species from Punjab province, Pakistan. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.428.1.5 [Accessed September 15, 2022] 【R3-09879】2022/9/15投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州の半乾燥砂漠地域においてユーカリに発生した菌を検討し、Gymnopilus dunensisとして新種記載した。
本種は傘に灰色の鱗片を有し、柄が頂部が白色、基部が橙褐色でやや根状であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でG. purpureosquamulosus複合種クレードに含まれた。
Pakistan, Punjab province, Bahawalpur district, Lal Suhanra National Park, Cholistan desert

(新種)

Gymnopilus dunensis H. Bashir, S. Jabeen & Khalid
語源…砂丘の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gymnopilus purpureosquamulosus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じG. purpureosquamulosus複合種クレードに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなくジンバブエ、イタリア、ナイジェリア、パナマ、スイスなどに分布する
本種と異なり傘が黄色~橙褐色またはさび色ではなく黄色~橙色、黄金褐色、または橙灰色
本種と異なり傘中央部が中高ではなく窪む
本種と異なり傘表面に帯灰色の小鱗片ではなく帯赤紫色の小鱗片を伴う
本種と異なり襞が上生ではなく直生状垂生~垂生
本種と異なり柄が橙褐色ではなく淡赤色で基部にかけて赤色
本種と異なりつばを有する
本種と異なり側シスチジアを有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnopilus swaticus
パキスタンに分布する
肉が切断時変色しない
シスチジアの形状が同一である
菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりユーカリ属の材ではなくマツ樹下の土壌に生じる
本種と異なり傘が黄色~橙褐色またはさび色ではなくさび橙色
本種と異なり傘表面が粉状~ビロード状でのちに綿毛状
本種と異なり柄基部がやや根状ではなく塊茎状
本種より縁シスチジアが比較的長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnopilus penetrans
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりユーカリ属の材ではなくマツ樹下の土壌に生じる
本種と異なり傘が黄色~橙褐色またはさび色ではなく黄褐色~さび褐色
本種と異なり襞がさび褐色のまだら状
本種と異なり襞に小さな垂生する小歯を有する
本種と異なり担子胞子が淡黄色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnopilus russipes
柄基部の形状が類似している
本種と異なり傘縁部に被膜の名残を欠く