(仮訳)中国北部産の新種、Gymnopus wutaishanensis
Mao, N., Liu, H. & Fan, L. 2022. Gymnopus wutaishanensis (Omphalotaceae, Agaricales) a new species from North China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.556.1.5 [Accessed February 25, 2024] 【R3-11461】2024/2/25投稿

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3行まとめ

中国山西省および河北省のカラマツ林で採集された菌を検討し、Gymnopus wutaishanensisとして新種記載した。
本種は分子系統解析でImpudicae節クレードに含まれた。
本種は傘が帯桃褐色~淡橙色で襞が白色で比較的密、柄表面が毛状、新鮮時不快臭があり、担子胞子が小型であることなどで特徴づけられた。
中国山西省五台県五台山

(新種)

Gymnopus wutaishanensis L. Fan & N. Mao
語源…五台山産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gymnopus densilamellatus(ミツヒダニオイカレバタケ)
東アジアに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じImpudicae節クレードに含まれる)
本種と異なり中国ではなく韓国などに分布する
本種と異なり襞の幅が狭い
本種と異なり襞の間隔が密
本種と異なり柄表面が平滑
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnopus polyphyllus
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じImpudicae節クレードに含まれる)
本種と異なり柄が淡い帯桃肉桂色~帯ワイン褐色
本種と異なり縁シスチジアが不明瞭である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnopus sinopolyphyllus
本種と異なり傘が老成すると僅かに広く中高になる
本種と異なり傘縁部表面に亀裂を生じない
本種と異なり柄が類白色~帯橙白色で橙赤色を帯びる
Gymnopus impudicus(コゲチャクサカレハタケ)
形態的に類似している(容易に混同されうる)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じImpudicae節クレードに含まれる)
本種と異なり中国ではなくスペイン、チェコなどに分布する
本種と異なり傘表面に溝線を欠くか縁部にのみ有するという特徴を欠く
本種より襞の間隔が疎
本種と異なり子実体に不快臭があるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが不規則形または類珊瑚状でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnopus barbipes
本種と異なり子実体が小型
本種より傘が暗色
本種と異なり子実体に不快臭があるのではなく特別な臭いを欠く
本種と異なり縁シスチジアが明瞭ではなく疑わしい
Gymnopus trabzonensis
本種と異なり傘が鮭肉色~肉色または僅かに帯赤褐色
本種と異なり柄が帯赤褐色
本種と異なり柄表面が平滑~僅かに粉状
Gymnopus alliifoetidissimus
中国に分布する
本種と異なり子実体がMarasmiellus
本種と異なり子実体全体が白色
本種より襞の間隔が疎