(仮訳)プレオスポラ目の新科、ハロジュレラ科
Ariyawansa, HA. et al., 2013. Halojulellaceae a new family of the order Pleosporales. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.130.1.2 [Accessed July 19, 2015].
【R3-02022】2015/07/19投稿

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3行まとめ

海生菌のJulella avicenniaに対して新属Halojullelaおよび新科Halojulellaceaeを提唱した。
本科は子嚢果が円楯形で半埋生し、孔口が短い乳頭状、子嚢胞子が無色~黄金褐色で楕円形、石垣状であることなどで特徴づけられた。
Halojullela属はJullela属とは海生菌である点、子嚢の先端構造が発達し、棍棒状の長い柄を有することなどで特徴づけられた。

(新組み合わせ)

Halojulella avicenniae (Borse) Suetrong, K.D. Hyde & E.B.G. Jones
旧名:Julella avicenniae (Borse) K.D. Hyde
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【よく似た種との区別】
Julella buxi
本種と異なり海生菌でない
本種と異なりマングローブではなくツゲ属植物を宿主とする
本種ほど子嚢の先端構造が発達しない
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性
本種と異なり子嚢の柄が長く二叉分岐するという特徴を欠く
Julella herbatilis
海生菌である
本種と異なりマングローブではなくJuncus roemerianusを宿主とする
本種と異なり材ではなく老成した葉を基質とする
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり子嚢が棍棒形ではなく棍棒形~円筒形
本種と異なり子嚢の先端構造が不明瞭
本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく長楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が縦2-3、横6-7ではなく縦1(-2)、横5
本種と異なり子嚢果の殻壁が多角菌糸組織からなる

(その他掲載種)

Julella buxi Fabre
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【よく似た種との区別】
Julella herbatilis
本種と異なりツゲ属植物ではなくJuncus roemerianusを宿主とする
本種ほど盾状子座が疎らでない
本種と異なり子嚢が2胞子性ではなく8胞子性
本種より子嚢胞子の縦隔壁の数が少ない(1-2個)
本種と異なり子囊果内菌糸系にゼラチン質を含む
Halojulella avicenniae
本種と異なり海生菌である
本種と異なりツゲ属植物ではなくマングローブを宿主とする
本種ほど子嚢の先端構造が発達する
本種と異なり子嚢が2胞子性ではなく8胞子性
本種と異なり子嚢の柄が長く二叉分岐する