(仮訳)産油性担子菌酵母の2新種、Hannaella oleicumulansおよびHannaella higashiohmiensis
Tanimura, A. et al. 2023. Hannaella oleicumulans sp. nov. and Hannaella higashiohmiensis sp. nov., two novel oleaginous basidiomycetous yeast species. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.006027 [Accessed September 24, 2023] 【R3-11001】2023/9/24投稿

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3行まとめ

滋賀県の土壌から分離された産油性担子菌酵母の3菌株を検討した。
Hannaella oleicumulansおよびH. higashiohmiensisの2新種を記載した。
3菌株全てにおいてバイオディーゼル生産に適した脂肪酸の産生が認められた。
滋賀県大津市龍谷大学瀬田キャンパス

(新種)

Hannaella oleicumulans Tanimura & Adachi
語源…油を蓄積する
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【よく似た種との区別】
Hannaella oryzae
日本に分布する
土壌から分離される
本種と異なり台湾、ブラジル、タイ、米国、中国における分布が知られている
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり植物などから分離される
本種と異なりDL-乳酸、コハク酸、グルコノラクトンを資化可能
本種と異なりエタノール、グリセロール、リビトール、L-ソルボース、D-グルシトールを資化不能
本種と異なりデンプンを産生しないのではなく産生する
本種と異なり射出分生子を形成しないのではなく形成する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
滋賀県東近江市雪野山歴史公園

(新種)

Hannaella higashiohmiensis Adachi & Tanimura
語源…東近江産の
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【よく似た種との区別】
Hannaella pagnoccae
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくブラジルなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物などから分離される
本種と異なりクエン酸、亜硝酸ナトリウムを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、クレアチン、クレアチニンを資化不能
本種と異なり0.1%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
本種と異なりビタミン要求性を欠くのではなく有する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される