2016年10月17日 (仮訳)ハサミムシに感染する昆虫病原菌の新種、Hirsutella shennongjiaensis Zou, X. et al., 2016. Hirsutella shennongjiaensis, a new entomopathogenic species infecting Earwig (Dermaptera). Mycosystema. Available at: http://manu40.magtech.com.cn/Jwxb/CN/abstract/abstract3362.shtml [Accessed September 14, 2016]. 【R3-03391】2016/10/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国湖北省の神農架林区で採集されたハサミムシ寄生菌の一種を検討し、Hirsutella shennongjiaensisとして新種記載した。 本種はフィアライドにABの2型を有し、分生子がソーセージ形であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析で近縁であったH. citriformisとはフィアライドや分生子の形状などで明瞭に区別された。 中国湖北省神農架林区 (新種) Hirsutella shennongjiaensis X. Zou, J.X. Zhou, Z.Q. Liang & Y.F. Han 語源…神農架産の 【よく似た種との区別】 Hirsutella citriformis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードA-1に含まれる) 本種と異なりハサミムシではなくヨコバイ亜目の昆虫を宿主とする 本種と異なりフィアライドにABの2型があるのではなくA型で基部が楕円状に膨大し急に細まる 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく楕円形~紡錘形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella necatrix フィアライドにAB2型を有する 本種と異なりハサミムシではなくダニ類を宿主とする 本種よりフィアライドが短い 本種と異なりフィアライドが円筒形または錐形ではなく基部が球形に膨大し類球形または錐形 本種より分生子のサイズが小さい Hirsutella stilbelliformis フィアライドにAB2型を有する 本種と異なりハサミムシではなくヤマアリ亜科の昆虫を宿主とする 本種よりフィアライドが長い 本種と異なりフィアライドが円筒形または錐形ではなく基部が球形に膨大し楕円形刺状または錐形 本種より分生子の幅が狭い型がある 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく卵形または楕円形 Hirsutella stilbelliformis var. dolichoderi フィアライドにAB2型を有する 本種よりフィアライドが長い 本種と異なりハサミムシではなくヤマアリ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なりフィアライドが円筒形または錐形ではなく基部が球形に膨大し楕円形刺状または錐形 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく卵形~円筒形 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく棒状と卵形の2型 Hirsutella sporodochiolis フィアライドにAB2型を有する 本種と異なりハサミムシではなくヤマアリ亜科の昆虫を宿主とする 本種よりフィアライドが長い 本種と異なりフィアライドが円筒形または錐形ではなく基部が球形に膨大し瓶形または錐形 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく紡錘形 Hirsutella zhangjiajiensis フィアライドにAB2型を有する 本種と異なりハサミムシではなくチョウ目昆虫の蛹を宿主とする 本種よりフィアライドが長い 本種と異なりフィアライドが円筒形または錐形ではなく基部が球形に膨大し楕円形または錐形 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく槍形またはミカンの瓤嚢の形 Ophiocordyceps macroacicularis フィアライドにAB2型を有する フィアライドが円筒形または錐形 本種と異なりハサミムシではなくチョウ目昆虫の幼虫を宿主とする 本種よりフィアライドが長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく卵形またはミカンの瓤嚢の形 Hirsutella strigosa ハサミムシが宿主として知られている 分生子の形状が類似している 本種と異なりヨコバイ科昆虫を宿主とする 本種よりフィアライドが長い 本種と異なりフィアライドにABの2型があるのではなくB型のみ 本種と異なりフィアライドが円筒形または錐形ではなく類円筒形 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子がソーセージ形ではなく舟形またはミカンの瓤嚢の形