2019年9月18日 (仮訳)細菌食性線虫に寄生する新種Hirsutella vermicola Xiang, MC. et al., 2006. Hirsutella vermicola sp. nov., a new species parasitizing bacteria-feeding nematodes. Fungal diversity. Available at: http://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/22-14.pdf [Accessed September 18, 2019] 【R3-06600】2019/9/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国ミネソタ州において見出された線虫寄生菌の一種を検討し、Hirsutella vermicolaとして新種記載した。 本種を同じく線虫を宿主とし、形態的に類似するH. rhossiliensisと比較し、分生子形成細胞や分生子の形態が異なることを示した。 また、本種はH. rhossiliensisの宿主に感染しない場合があることや、分子系統解析で独自の系統を形成する点などでも特徴づけられた。 Minnesota, United States (新種) Hirsutella vermicola M.C. Xiang & Xing Z. Liu 語源…蠕虫生息性の 【よく似た種との区別】 Hirsutella rhossiliensis 米国に分布する 線虫に寄生する 形態的に類似している(当初この種に同定された) ITS、MAPK、ITS+MAPKに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国、ドイツ、イギリスなど世界中の様々な地域における分布が知られている 本種と異なりダニ、トビムシなどから分離される 本種より分生子形成細胞が長い 本種と異なり分生子形成細胞の基部が膨大し、頸部が螺旋状という特徴を欠く 本種より分生子の幅が僅かに狭い ITS、MAPK、ITS+MAPKに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella nodulosa 分生子形成細胞のサイズが類似している 分生子形成細胞の頸部がねじれる 本種と異なり線虫ではなく昆虫を宿主とする 本種と異なり分生子形成細胞表面が平滑ではなく微小な疣状 Hirsutella brownorum 分生子形成細胞のサイズが類似している 分生子形成細胞の頸部がねじれる 本種と異なり線虫ではなく昆虫を宿主とする 本種と異なり分生子形成細胞がモノフィアライドのみではなくポリフィアライドのことがある (その他掲載種) Hirsutella rhossiliensis Minter & B.L. Brady 【よく似た種との区別】 Hirsutella rhossiliensis 米国に分布する 線虫に寄生する 形態的に類似している(当初この種に同定された) ITS、MAPK、ITS+MAPKに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国、ドイツ、イギリスなど世界中の様々な地域における分布が知られているという特徴を欠く 本種と異なりダニ、トビムシなどから分離されていない 本種より分生子形成細胞が短い 本種と異なり分生子形成細胞の基部が膨大し、頸部が螺旋状 本種より分生子の幅が僅かに広い ITS、MAPK、ITS+MAPKに基づく分子系統解析で明瞭に区別される