(仮訳)イングランド南部産のHymenochaete Carpatica:生息地、胞子、剛毛、およびH. cinnamomeaなどとの識別法
Ainsworth, M. 2004. Hymenochaete Carpatica in Southern England: sites, spores, setae and how to distinguish it from H. cinnamomea et al. Field Mycology. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1468164110602290 [Accessed May 9, 2024] 【R3-11684】2024/5/9投稿

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3行まとめ

イギリス産のHymenochaete属菌の普通種およびあまり知られていない種について解説した。
その中で2000年以前はイギリスで知られていなかったが、その後バークシャー、ハンプシャーなどで発見されたH. carpaticaについて詳細に報告した。
本種とH. cinnamomeaとの形態を比較検討し、識別点として子実下層の構造、担子胞子の幅、剛毛のサイズなどを挙げた。

(その他掲載種)

Hymenochaete carpatica Pilát
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hymenochaete cinnamomea(ケイヒウロコタケ)
イギリスに分布する
同じブナ科植物に発生する
剛毛のサイズの範囲が重なる
本種と異なり生木の樹皮に発生する傾向があるのではなく、より広範な木質基質に生じる
本種と異なり子実体断面に子実層と子実下層の交互の層が形成される
本種と異なり子実下層の菌糸の幅や壁厚、区画の長さに変異があるのではなく、より高度かつ一様に組織化した、主に幅広く、比較的厚壁で短い区画と頻繁に直角に分枝する菌糸からなる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より剛毛が通常長い
本種より剛毛の幅が狭い
本種と異なりMEA培地でレモン色の色素を培地中に拡散させる菌株がある