(仮訳)管孔状の子実層托を有するツキヨタケ科の印象的な新属新種、Hymenoporus paradoxus
Tkalčec, Z. et al., 2015. Hymenoporus paradoxus gen. et sp. nov., a striking fungus of the family Omphalotaceae (Agaricales, Basidiomycota) with tubular hymenophore. Phytotaxa. Available at: http://fulir.irb.hr/id/eprint/1816 [Accessed April 20, 2017].
【R3-03950】2017/04/21投稿

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3行まとめ

中国、広西チワン族自治区の広葉樹林で採集された菌を検討し、新属新種Hymenoporus paradoxusとして記載した。
本種は子実体がホウライタケ型で、子実層托が管孔状かつ離生する襟帯に付着するという独特の形質を有し、柄が暗色糸状、縁シスチジアが樹状であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析の結果、本種はツキヨタケ科に含まれ、同科他種とはnrLSUの塩基配列の最大一致率が89%であった。
中国広西チワン族自治区猫児山自然保護区

(新種)

Hymenoporus paradoxus Tkalčec, Mešić & Chun Y. Deng
語源…(属名)子実層(托)+孔/(種小名)奇妙な(子実体の形態から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gymnopus spp.
同じツキヨタケ科に含まれる
本種と異なり子実層托が真の管孔状でない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりGymnopusスーパークレードに含まれる)
Mycena spp.
子実層托が真の管孔状のことがある
本種と異なりツキヨタケ科ではなくクヌギタケ科に含まれる
本種と異なり柄が暗色ではなくいくぶん淡色
本種と異なり柄が糸状でない
本種と異なり縁シスチジアが特異な樹状という特徴を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Favolaschia spp.
子実層托が真の管孔状のことがある
本種と異なりツキヨタケ科ではなくクヌギタケ科に含まれる
本種と異なり柄が暗色ではなくいくぶん淡色
本種と異なり柄が糸状でない
本種と異なり縁シスチジアが特異な樹状という特徴を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される