(仮訳)北米南東部に産したリケキサントンを含む葉状地衣の新種、Hypotrachyna oprah
Lendemer, JC. & Allen, JL. 2019. Hypotrachyna oprah (Parmeliaceae, Lichenized Ascomycota), a new foliose lichen with lichexanthone from southeastern North America. Castanea. Available at: https://bioone.org/journals/Castanea/volume-84/issue-1/0008-7475.84.1.24/iHypotrachyna-oprah-i-Parmeliaceae-Lichenized-Ascomycota-a-new-foliose-lichen/10.2179/0008-7475.84.1.24.short [Accessed June 10, 2019] 【R3-06299】2019/6/10投稿

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3行まとめ

米国アラバマ州、フロリダ州、およびノースカロライナ州で採集された葉状地衣の一種を検討し、Hypotrachyna oprahとして新種記載した。
本種は稀産種とみられ、粉芽塊が頭状であり、紫外線で明るい黄色の蛍光を発し、リケキサントンや”echinocarpic acid”を含むことなどで特徴づけられた。
本種は同じく頭状の粉芽塊を有する同属他種とは地衣成分の構成などが異なっていた。
U.S.A., Alabama, Chilton Co., Talladega National Forest, E slopes of Perry Mountain, Blue Branch of Boggles Creek

(新種)

Hypotrachyna oprah Lendemer & J.L. Allen
語源…司会者、慈善家のOprah Winfrey博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hypotrachyna osseoalba(ゴンゲンゴケ)
同所的に分布する(米国)
形態的に類似している(混同されてきた可能性がある)
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種より分布域が広い
本種と異なり粉芽塊が頭状という特徴を欠く
本種と異なりパスチュールを有する
本種と異なり地衣成分として”echinocarpic acid”および類縁物質を含まない
本種と異なり地衣成分としてリビド酸および類縁物質を含む
Hypotrachyna cryptochlora
粉芽塊が頭状
本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸、ヒアス酸類などを含む
Hypotrachyna pseudosinuosa(タカハシウメノキゴケ)
アパラチア山脈に分布する
粉芽塊が頭状
本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
Hypotrachyna subformosana
粉芽塊が頭状
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なり米国ではなくブラジルなどに分布する
本種と異なり地衣成分として”echinocarpic acid”を含まない
本種と異なり地衣成分としてリビド酸を含む
Hypotrachyna protoformosana
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なりパスチュールを有する
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含む