2015年5月31日 (仮訳)高度に多様化した地衣類の科、ウメノキゴケ科におけるマスカリン諸島、レユニオン産2新種、Hypotrachyna pendulilobaおよびRemototrachyna pandani Masson, D., Divakar, PK. & Sérusiaux, E., 2015. Hypotrachyna penduliloba and Remototrachyna pandani, two new species in the hyperdiverse lichen family Parmeliaceae from Réunion in the Mascarene Archipelago. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1039-x [Accessed May 31, 2015]. 【R3-01877】2015/05/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ レユニオンで採集されたウメノキゴケ科の地衣2種を検討し、Hypotrachyna pendulilobaおよびRemototrachyna pandaniとして新種記載した。 前者はLongilobae亜属に含まれ、裂片が線状で粉芽を有する点、後者は髄層の主要な成分としてプロトセトラル酸を含むとともに粉芽を有する点などで特徴づけられた。 また、レユニオン新産種としてHypotrachyna productaおよびRemototrachyna costaricensisを報告し、前者をLongilobae亜属に含めた。 France, Réunion, Le Tampon, le Volcan, trail to Piton Textor (新種) Hypotrachyna penduliloba D.M. Masson & Sérus. 語源…懸垂する裂片の 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna producta 同じLongilobae亜属に含まれる レユニオンに分布する 粉芽を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり粉芽塊が”subapical-subcapitate” 本種と粉芽塊の形成様式が大きく異なる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS1に11塩基の置換、5.8Sに1塩基のインデル、ITS2に4塩基のインデルと9塩基の置換) Hypotrachyna halei 同じLongilobae亜属に含まれる 新熱帯に分布する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり栄養生殖の散布体を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hypotrachyna partita 同じLongilobae亜属に含まれる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりレユニオンではなく南北アメリカ大陸のみに分布する 本種と異なり裂芽を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hypotrachyna prolongata 同じLongilobae亜属に含まれる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりレユニオンではなく南北アメリカ大陸のみに分布する 本種と異なり裂芽を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される France, Réunion, La Plaine-des-Palmistes,<br /> Ancienne Nationale (新種) Remototrachyna pandani D.M. Masson & Sérus. 語源…タコノキ属の 【よく似た種との区別】 Remototrachyna consimilis 地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種と異なり裂芽を有する Remototrachyna koyaensis 地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂芽を有する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Remototrachyna sipmaniana 地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂芽を有する Remototrachyna adducta 地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種と異なり栄養生殖の散布体を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Remototrachyna aguirrei 地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり栄養生殖の散布体を欠く Hypotrachyna pseudosinuosa 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣成分が類似している 本種と異なりレユニオンではなく日本など様々な地域に分布する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (マスカリン諸島、レユニオン新産種) Hypotrachyna producta Hale 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna penduliloba 同じLongilobae亜属に含まれる レユニオンに分布する 粉芽を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり粉芽塊が”subapical-subcapitate”でない 本種と粉芽塊の形成様式が大きく異なる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS1に11塩基の置換、5.8Sに1塩基のインデル、ITS2に4塩基のインデルと9塩基の置換) (マスカリン諸島、レユニオン新産種) Remototrachyna costaricensis (Nyl.) Divakar & A. Crespo