(仮訳)新種Hypoxylon lechatiiから見出された新規色素、hypoxyvermelhotin A-C
Kuhnert, E., et al., 2014. Hypoxyvermelhotins A-C, new pigments from Hypoxylon lechatii sp. nov. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614613001815 [Accessed August 16, 2014].
【R3-01010】2014/08/17投稿

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3行まとめ

仏領ギアナで採集された菌を検討し、Hypoxylon lechatiiとして新種記載した。
また、本種の子座から未知の橙赤色色素を検出し、質量分析法およびNMRにより構造決定を行うとともに、細胞毒性と抗菌活性の有無を確かめた。
新規3化合物が”vermelhotin-type”のテトラミン酸誘導体であることが明らかになり、それらに対してhypoxyvermelhotin A-Cの慣用名を提唱した。
French Guiana: Sinnamary: Guyaflux plots

(新種)

Hypoxylon lechatii J. Fourn. & M. Stadler
語源…フランスの菌学者で本種の採集者、Christian Lechatに献名
※論文中ではMycoBankのIDが80558となっているが、正しくは550504である。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hypoxylon anthochroum
子座が帯褐ワイン色
子座が平らに広がった形状~クッション形
子嚢胞子の形態が類似している
本種より子座が薄い
本種より子嚢殻のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢殻に乳頭状孔口を欠く
本種と異なり二次代謝産物のdaldinin類を含む
本種と異なり子座に二次代謝産物のhypoxyvermelhotin類を欠く
Hypoxylon macrocarpum
子座が帯褐ワイン色
子座が平らに広がった形状~クッション形
子嚢胞子の形態が類似している
本種より子座が薄い
本種より子嚢殻のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢殻に乳頭状孔口を欠く
本種と異なり二次代謝産物のmacrocarpone類を含む
本種と異なり子座に二次代謝産物のhypoxyvermelhotin類を欠く